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Le Vieux Donjon

ル・ヴュー・ドンジョン

ル・ヴュー・ドンジョンの写真1 ル・ヴュー・ドンジョンの写真2 ル・ヴュー・ドンジョンの写真3
URL
設立
本拠地 Châteauneuf-du-Pape(シャトーヌフ・デュ・パプ)
当主 Claire Fabre(クレール・ファーブル)
畑の総面積 16ha


❦ 詳細・歴史

ル・ヴュー・ドンジョンは毎年安定して高品質なワインを生産することからジャンシス・ロビンソンやロバート・パーカー、ステファン・タンザーなどの評論家たちの高い評価を得ていながらも価格が安定しているシャトーヌフ・デュ・パプの優良生産者です。

ル・ヴュー・ドンジョンの歴史はかなり、とりわけヨーロッパ基準では新しいワイナリーで1966年マルセル・ミシェルによって設立。それまでは収穫されたブドウはネゴシアンにバルク売りされていました。1979年からはルシアン・ミシェルとその妻マリー・ジョゼによって運営され、現在はその娘であるクレール・ファーブルも加わっています。(元々の名前はクレール・ミシェルでしたがドメーヌ・ラ・フロラーヌの当主アドリアン・ファーブルと結婚した事から名前が変わりました。)クレール・ファーブルはワイントレードについて学ぶ為にカリフォルニア、ナパのトップ・ワイナリーの1つハーラン・エステートで研修を行っています。

コンサルタントにはドメーヌ・ジローやクロ・デュ・カイユ、アンドレ・ブルネル、ボスケ・ド・パプといったローヌの著名シャトーのコンサルも務めるフィリップ・カンビが就いています。

またル・ヴュー・ドンジョンは近年のシャトーヌフでは珍しくスペシャル・キュヴェやハイ・エンド・クラスを生産しない重要な生産者の一人で、彼らの所有するラ・クラウの古樹を使えば簡単に造れますがシャトーヌフのブレンドを壊したくない為、スペシャル・キュヴェを造らない事を決めました。

ただし過去に1990年と1998年の2回だけスペシャル・キュヴェを造っています。
2017年度版メイユール・ヴァン・ド・フランスでは遂に3ツ星に昇格。シャトーヌフを代表する生産者としての地位を確立しました。


❦ 畑

所有する16haのうち15haは赤ワイン用、1haは白ワイン用の畑で、ル・ヴュー・ドンジョンが所有する最も偉大な区画には古樹のグルナッシュが植わっています。その区画のグルナッシュのうち33%が樹齢100年以上の古樹で大部分が100年近い古樹です。

シャトーヌフのピエ・ロン、ボワ・ド・ブルザン、ル・ムール・ド・ゴー、シャンピニー、カブリエールの区画に畑を所有。

有機農法が行われ、熟成を増すシャトーヌフの伝統的なスタイルで非常に公正な価格で取引されている事で知られています。


❦ 醸造

1993年より一部除梗が行われている事を除いて伝統的な醸造が行われています。

赤のブレンドはグルナッシュ75%、ムールヴェードル10%、シラー10%、サンソー5%。ブドウの平均樹齢は50年に達します。

ヴィンテージに応じて全房率を変え、ブドウはムールヴェードルを除いて一緒に発酵。

伝統的なコンクリート・タンクで醸造しフードルとコンクリート・タンクで18ヶ月熟成が行われます。

白は1993年より生産が行われルーサンヌ50%、クレレット50%の比率。マロラクティック発酵は行わず、ステンレス・タンクで6ヶ月熟成を行った後に瓶詰め。