Domaine Coursodon
ドメーヌ・クルソドン
❦ 詳細・歴史
三代目となるジェローム・クルソドンが仕事を任されたこの10年間で、クルソドンのスタイルはモダンなものへと変化し、今やそのワインは、本物ならではの土地とヴィンテージの表現を失わないまま、ゴージャスで柔らかく果実味に溢れ、表情豊かで若いうちから楽しめるものになりました。このドメーヌは、1956年にアペラシオンとなったサン・ジョセフにおいて自家元詰めワインの販売を始めた先駆者の一人で、当時ギュスターヴ・クルソドンは小さな樽に入ったワインをリヨンのビストロやレストランに馬と荷車を使って自ら配達していたそうです。長きに渡ってそのワインは、名の通った、最も評価の高いサン・ジョセフであり続けてきました。エレガントなシラーの愛好家にとっては、これ以上のものはなかなか見つからないでしょう。クルソドンは、極少量ながらマルサンヌ主体の傑出した白ワインも造っています。 サン・ジョセフは、コンドリューからエルミタージュまで、ローヌ河の右岸に広がる巨大な、様々な性質をもつアペラシオンです。あまりに多様性があるという批判は正しく、歴史的中心地かつ最上のワインが生まれるのは、有名なエルミタージュの丘の対岸にあたるモーヴ、トゥルノン、サン・ジャン・ド・ミュゾルなどの村の周辺です。ここにクルソドンの畑があります。
❦ 畑
ドメーヌは14haほどで、エルミタージュ似た性質の土壌の、目も眩むような急斜面にブドウは植えられています。機械は入ることができないので、作業は労を惜しまず慎重に、全て手作業で行われます。有機栽培でもあります。
❦ 醸造
醸造所では、クルソドンは伝統的手法のモダンバージョンといえるアプローチを用い、発酵前の低温浸漬、自然酵母、優しい抽出、酸化防止剤の使用は極少量に抑え、フードルから小樽まで様々なサイズのオークの古樽を用いて行う熟成中には澱引きを一切行いません。(ドゥミ-ミュイの使用が増えています。)