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Domaine Dard et Ribo

ドメーヌ・ダール・エ・リボ

ドメーヌ・ダール・エ・リボの写真1 ドメーヌ・ダール・エ・リボの写真2 ドメーヌ・ダール・エ・リボの写真3
URL
設立 1984年
本拠地 Tain-l’Hermitage(タン・レルミタージュ)
当主 René Jean Dard & François Ribo(ルネ・ジャン・ダール & フランソワ・リボ)
畑の総面積
資料提供 野村ユニソン


❦ 詳細・歴史

北ローヌの地で、自然派ワインを代表する生産者として知られるダー エ リボ。当主のルネ ジャン ダールと数十年来の友人でありパートナーであるフランソワ リボの二人によって運営されるドメーヌです。ワインの評価も非常に高く、多くの自然派ワインファンを魅了しています。その一方で、権威的なワインジャナーリズムを嫌い、メディアへの露出が極端に少ないために、知る人ぞ知る存在であるともいえます。

「もう自然派ワインを代表する生産者と言われるのは、嬉しくないんだ。僕達は、ずっと昔から美味しいワインを造ろうと努力し続けてきたけど、ただ当たり前のことを積み重ねてきただけなんだ。」

「自然派ワイン」というカテゴリやスペックにこだわった挙句、「美味しいワイン」という本質を見失ってしまう生産者が散見される現状を、彼らなりの優しさで批判した言葉のようにも感じます。テロワールを表現しよう、その土地だけの個性を表現しようとした自然派ワインの多くが、なぜか没個性的な風味になってしまうのはどうしてでしょうか。それは、「手法」にこだわるあまりに「迷い」が生じ、結果としてワインの純粋さが損なわれてしまっているのではと考えられます。

ダール エ リボでは、シラーという品種の繊細な美しさとエルミタージュやサンジョセフといった土地のテロワールを追求し、そのプロセスで、自然な栽培・醸造にたどり着きました。「自然派ワイン」それ自体が目的ではなく、「美味しいワイン」こそが、彼らの理想なのです。だからこそ、様々なクオリティのものが混在する「自然派ワイン」に分類されたくない、一緒にされたくないという想いに至ったのでしょう。

「僕達のワインは、自然派ワインじゃない。僕達のワインは、ダール エ リボのワインなんだ。」

栽培は、除草剤・化学肥料を用いないなどどこまでも自然な方法で行い、極限まで遅らせた収穫によって健全で完熟したブドウを得ます。茎まで完全に熟したブドウであるため、除梗も行いません(彼らは良いワインを造るためには茎が必要と考えています)。発酵・醸造においても、自然酵母による発酵や、清澄・ろ過を行なわいなど人為的な作業を排し、ブドウの持つ本来の純粋さをワインに映しとります。は醸造から瓶詰め段階においてまで基本的に使用しません。

彼らのワインには、従来のシラーという品種やエルミタージュというアペラシオンが備えていた頑強でスパイシーなワインというイメージがありません。それは、従来のスパイシーなシラーというのは作られた個性であって、ブドウや畑本来の個性ではなかったからに他なりません。

「シラーは本来フェミニンな品種なんだ。強いシラーというのは無理に作られたイメージなんだよ。」

実際、最近のヴィンテージにおけるダール エ リボのワインは、非常になめらかで優しい果実味があり、品の良さを備えたエレガンスに満ちたワインとなっています。「ガチガチで10年も飲めないようなワイン」を無理をして造るのでは無く、より素直に、そしてより繊細にワインのピュアさや美しさを表現しています。


❦ 畑

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❦ 醸造

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