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Domaine Christophe Semaska

ドメーヌ・クリストフ・セマスカ

ドメーヌ・クリストフ・セマスカの写真1 ドメーヌ・クリストフ・セマスカの写真2 ドメーヌ・クリストフ・セマスカの写真3
URL http://www.domaine-semaska.com
設立 1987年
本拠地 Ampuis(アンピュイ)
当主 Christophe Semaska(クリストフ・セマスカ)
畑の総面積 16ha
資料提供 Mottox


❦ 詳細・歴史

ドメーヌ・セマスカはクリストフ・セマスカが1987年シャトー・ド・モンリスのブドウ畑の栽培、販売権を購入したことよりスタートします。
シャトー・ド・モンリスはコート・ロティの北端、サン・シリル・シュル・ル・ローヌ村に16世紀に建てられた歴史あるシャトーで、もともとは8haの畑を所有しており、生産されていたワインは主にパリへと出荷されていました。しかしフィロキセラの襲来により畑が壊滅状態に陥るとその後の第1次世界大戦の影響もあって1920年以来生産が行われなくなっています。
再びワインが生み出されるようになったのはそれから70年経った1990年。クリストフが栽培権を獲得してから3年が経過してからの事です。
当初1.38haから始まったドメーヌ・セマスカですが、新たに自らの畑をコート・ロティに取得したほかコンドリューやサン・ジョセフなどにも契約畑を取得、現在は4haで栽培が行われています。
2011年より新たにセラーを建築し、さらなる品質の向上に努めていますが、以前より生み出されていたブルゴーニュ・スタイルのエレガントなコート・ロティはワイン・アドヴォケイドを筆頭に高く評価されており、フランス、イギリスを中心に高い人気を誇っています。


❦ 畑

ワイン・アドヴォケイトでも高く評価される「モンリス」の畑は、サン・シル・シュル・ル・ローヌ(St Cyr sur le Rhone)にあります。コート・ロティの中でも特に優れたエリアとして知られる「コート・ブリュンヌ」の中に位置しています。粘土石灰、シスト、雲母が混在する急こう配の南向きの畑で、標高は200?250m。その中でも特に優れた区画のもののみを使い、伝統的なヴィオニエとのブレンドを施したものが、上級キュヴェである「フルール・ド・モンリス」です。


❦ 醸造

もともとワイン醸造やワインビジネスに関する勉強をしてきたわけではないセマスカ氏ですが、幼い頃からワインへの関心と情熱を持っていました。大学では経済学を学び、21歳のときにドメーヌの中心となる畑「シャトー・ド・モンリス」を購入します。平日は会社に勤め、週末をワイナリーの再建に使う日々を送り、独学で少しずつ栽培・醸造について学んできました。畑のリノベーションに全ての時間と資金を投じてきたため、展示会や評価誌への出展はほとんどまったく行っておらず、そのため知名度もゼロ。しかし2000年にパリのワイン商の目にとまったことをきっかけに業界内の注目が集まり、レストランを中心に顧客が増え、経営も軌道に乗ります。2011年には念願のセラーを新設することができました。また現在はコート・ロティだけでなく、サン・ジョゼフやコンドリュー、南ローヌにはラストーやシャトーヌフ・デュ・パプなどにも畑を持ち、合計16ヘクタール、15種類のワインを生産するまで拡大しました。
90年代を通じてほとんど日の目を見ることのなかったクリストフ・セマスカですが、2000年にパリのワイン商の目にとまり、それから少しずつレストランで広まるようになります。大手ネゴシアンなどと違って広告や展示会への出展も全くしていないため、「知る人ぞ知る」ワインとして業界内で注目されるようになりました。 ワイン・アドヴォケイトなどの世界的なワイン評価誌でも取り上げられるようになります。フルール・ド・モンリス2013は、アドヴォケイト誌によるプリムール・テイスティングで91-93点と高評価を得ています。 「セマスカ氏のワインが素晴らしい」と口コミで広がり、ついには国のトップも口にするほどのワインになります。2005年にはシラク大統領の公式な食事で提供(シャトー・ド・モンリス 2003)、2014年には習近平中国共産党国家主席、オランド大統領も参加した中仏国交樹立50周年を祝う食事会でも提供(シャトー・ド・モンリス 2011 マグナム)されます。