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Papari Valley

パパリ・ヴァレー

パパリ・ヴァレーの写真1 パパリ・ヴァレーの写真2 パパリ・ヴァレーの写真3
URL https://www.facebook.com/papari.valley
設立 2004年
本拠地 Akhasheni(アハシェニ・ヴァレー)
当主 (ヌクリ・クルダジ)
畑の総面積 9.3ha
資料提供 Mottox


❦ 詳細・歴史

パパリ・ヴァレーはジョージアの東、カヘティ地方アハシェニ・ヴァレーに2004年に設立された小規模の自然派ワイナリーです。畑から前方に見渡せる、広く長いコーカサス山脈の頂きは壮大で、訪れた旅人の心に残る、世界でも最も美しいワイン産地の一つと言えるでしょう。パパリ・ヴァレーが所有するブドウ畑は、波打つような穏やかな斜面に位置し、夏は暑く、冬は積雪のある大陸性気候に育まれます。設立当初2haの区画から始まったブドウ栽培は現在9.3haまでに拡大し、全て有機農法でブドウを大切に育てています。

「パパリ」とはジョージア語で「馬のたてがみ」を意味し、ラベルにはワイナリーのロゴでもある『馬』が描かれています。何とこの絵、オーナーであるヌクリ・クルダジ氏の息子、サンドロ君が7歳の時に描いた絵という点も、一家の芸術性の高さが見て取れます。



【他とは一線を画すクリーンなワイン】

パパリ・ヴァレーが造り出すワインは、洗練されたクリーン系のナチュラルワインです。濁ったワインも多いジョージアですが、その中でも特に「クリーンなアンバーワイン」として注目を集めています。パパリ・ヴァレーではこのスタイルを生み出すため、世界遺産となっているクヴェヴリでの古典的な醸造技術に現代の手法を取り入れ、保守的でありながらも革新的なワイン造りを行っています。正にジョージア産アンバーワインの未来を見せてくれる、そんな逸品と言えるでしょう。ワイナリーでは2006年より試験的にワイン造りが始まり、試行錯誤を繰り返し2015年に初ヴィンテージをリリースしました。まだまだ新しい造り手ではありますが、地元のワイン関係者だけでなく、既にマスター・オブ・ワインを始め、世界のワイン関係者が一目を置く、注目の造り手です。

革新的な醸造を行うパパリ・ヴァレーですが、2016年に完成したその施設も工夫がなされています。彼らのマラニ(クヴェヴリを置く施設)は、ジョージアで初めてクヴェヴリを3段階に分けて設置。1段目と2段目のクヴェヴリは1階に設置され、上部まで砂で埋められて温度管理ができるよう、クヴェヴリの周りに冷却水が流れるパイプを引いています。更に一番下の層にあたる3段目のクヴェヴリは、地下に設置して地中に埋められます。ここでの温度管理は、地中の安定した自然の温度環境に任せることです。

醸造手法は至ってシンプルで古典的です。天然酵母による醗酵を行い、醸造の各段階でポンプを使用せず、3階層になっているマラニの重力を利用してワインを移動させます。この結果、ポンプを使用することによるストレスを軽減し、ゆっくりと丁寧にワインを熟成させることが可能になります。

1段目のクヴェヴリは醗酵に使用され、2段目と3段目は熟成による目減り分の補充のために使われます。この方法を活用することで、若いワインの熟成に伴う自然な変化をもたらし、また微生物レベルでの汚染も防止する効果があります。


❦ 畑

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❦ 醸造

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