LINEで送る

Bertram-Baltes

バートラム・バルテス

バートラム・バルテスの写真1 バートラム・バルテスの写真2 バートラム・バルテスの写真3
URL https://www.bertram-baltes.com/
設立 2013年
本拠地 Dernau(デルナウ)
当主 Julia Bertram(ジュリア・バートラム)
畑の総面積 6.5ha
資料提供 VIVIT


❦ 詳細・歴史

ジュリア・バートラムは、1989 年生まれ。アール地方の巨匠マイヤー・ネーケルの下で数年 間研鑽。平行して、ガイゼンハイム大学でブドウ栽培と醸造学を修めました。その後、第 64 代ドイツワインクイーンに選出され、2011 年から 2012 年までの一年間、ドイツワイン大使とし て世界各国を訪れてドイツワインのプロモーション活動に携わりました。そして、2013 年に家 族から譲り受けた僅か 1.3 ヘクタールの畑を元に自身のワイナリーを設立。2014 ヴィンテージ から自身の名義で本格的にワイン造りをスタートしました。その後、2018 年にベネディクト・ バルテスとの結婚を機にドメーヌ名を Bertram Baltes バートラム・バルテスに改名しました。
ジュリアはアール地方で 100 年続くワイナリーの家系で、ジュリアは 5 代目になります。ドメ ーヌの本拠があるのはデルナウで、所有畑はマイショスからバート・ノイェンアールにかけての 5 つの村に 28 の小さな区画に分かれて点在しています。古木のブドウ木が多く、平均樹齢は 30 年です。現在は家族の畑を全て譲り受けたため、栽培面積は 6.5ha で、ピノ・ノワールの み(シュペートブルグンダーと早熟のブリューブルグンダー)を栽培しています。まだ若いワイナ リーですが、既にアメリカ、イタリア、スウェーデン、デンマーク、オランダ、スイスに輸出されてお り、欧米のワイン業界やワイン愛好家の間で大評判になっています。また、ドイツで最も権 威あるワイン評価誌『ゴーミョー』も 3 房に格付けするなど、大きな注目を集めている新世代 のワイナリーです。


❦ 畑

ドメーヌではビオロジックによる栽培を行っています。認証は更けていませんが、ビオディナミ の手法も取り入れ、イラクサやゴボウ、セージ、ホーステイルなどの発酵抽出物やネトルやコン フリーなどのプレパラートを散布しています。また、畑の植物多様性の維持とブドウとの競合 を促すために畝の間にはカバークロップを生やしています。秋には羊を放牧して雑草駆除を 行い、同時に羊の糞がそのまま肥料になるため、ハーブや野菜などを畑に撒いて栽培してい ます。畑の植樹比率は 6~7,000 本。剪定方法はギヨ式です。急斜面であるため栽培作 業の全てが手作業で行われます。


❦ 醸造

ジュリアは、テロワールを表現した明確でニュアンスのある ワインを目指し、古木のブドウ、低収量、手摘みによるソフトで優しい収穫、過熟ではなく 成熟のピークでの摘み取り、野生酵母による醸造、ポンプを使わず重力を利用して果汁と ワインに負荷を掛けない醸造、樽の風味がワインに付かない中古樽による熟成、無清澄。 無濾過の瓶詰めなど、出来る限り自然で最低限の介入によるワイン造りを行っています。
ジュリアは、ワインの 90%の品質は畑で造られるもので、醸造とはブドウが持っているエレ ガントさと複雑さを最良の方法で表現することだと考えています。また、ワインとはテロワール とその年一年の天候と畑での仕事の成果であり、その個性がワインに投影されると考えて います。そして、ドメーヌのワインには、アール渓谷のテロワール、特にスレート土壌に由来する、 独特なスタイルが備わっていると考えています。