Weingut Van Volxem
ヴァイングート・ファン・フォルクセン
URL |
http://vanvolxem.com/ja/ |
設立 |
2000年 |
本拠地 |
Weiltingen(ヴィルティンゲン) |
当主 |
Roman Niewodniczanski(ローマン・ニエヴォドニツァンスキー) |
畑の総面積 |
51ha |
資料提供 |
BBR,The Vine |
❦ 詳細・歴史
長年の伝統に従って、ファン・フォルクセンのワインの大半は辛口に仕立てられる。目指しているのは中庸なアルコール濃度を備え、熟した酸味の、濃厚で複雑な構造を有する、料理と調和するワインである。その特質は素晴らしい急斜面の葡萄畑の、岩石の多いミネラル分の豊富なスレート粘板岩土壌に由来するが、それは数億年前の海底沈殿物の名残である。ファン・フォルクセンのスタイルは調和とバランスの追求から生まれる。明確な畑の個性と長期熟成能力を備え、生き生きとしたナトゥアヴァイン。つまり、あの1900年頃のザールワインのスタイルである。
❦ 畑
葡萄畑ローマ時代に醸造所の歴史が始まって以来、ファン・フォルクセンはザール川沿いの急斜面に葡萄畑を所有しており、それは世界で最も優れた葡萄畑に数えられている。ナトゥアヴァインを醸造する生産者として、かけがえのない葡萄畑の広がる景観を、手作業で丹念に世話して守り続けることが私達の責務である。高名なドイツのテロワールのエキスパート、フランツ・シュナイダーが、既に1896年に専門誌『デア・ヴィンツァー』の中でこう述べている。「土地の選定にあたっては、そこで最も高貴で健全なる、つまりあらゆる栽培植物に冠たる葡萄樹を栽培するならば、まず第一に良好な立地条件に着目しなければならない。(中略)葡萄畑の立地条件と同様に、土壌の組成に関しても吟味するべきである。この双方が葡萄栽培の基本なのだ!」と。私達の仕事の「土台」となるデヴォン紀のスレート粘板岩、それに斜面の向きと土壌の組成、さらにザールのやや冷涼な気候が相まって、私達のワイン造りに最適な、他にはない栽培条件となっている。
私達の葡萄樹の遺伝子は大部分が自根のものである。大半を占める古木から収穫される、多様な遺伝的素質による小粒で香り高い葡萄が、私達の目指す畑毎に異なる個性、複雑さ、それに時代を超越した魅力を表現したワインの源である。中庸なアルコール濃度と大きなストラクチャー、複雑さと濃厚さを備えた「冷涼気候のワイン」。それは個々の葡萄畑の神秘を克明に描写したワインである。
❦ 醸造
Not Available...
❦ スタッフコメント
モーゼルワインというと、ほのかに甘口のライトで低価格のワインが有名ですが、昔々はそこそこいいお値段の辛口の白ワインが有名でした。ただ、ここ数年前から辛口のドイツワインへの注目が世界的にまた高まっています。
(法律もだいぶ変わりましたよねー勉強しなくちゃ。。)
その辛口のリースリングを造る注目の醸造所の一つが「ファン・フォルクセン」です。由緒あるワイナリーですが、過去に2度破産しています。それを購入して世界最高の辛口白ワインをめざしているのがこちらのローマンさん。
(いつも真剣すぎて怖い顔が多いので、笑顔をリクエストしたときの写真です)
2008年に訪問したときの記憶をたどってみると…. ローマンさんが、「ぶどうは太陽が好き、でもオーナーの陰はもっと好きなんだよ」と、栽培においては細部にわたるまで丁寧に人の手で作業が行っていることを畑で力強く話していたなあと思います(そのときはまだビオディナミは実験的に行っていると言っていました)。「世界のカベルネやメルローの生産者がボルドーのラフィットやラトゥールを指標とし、世界のピノ・ノワールをの生産者がロマネコンティを指標するのと同じように、モーゼルは、なかでもシャルツホフベルガーのよう畑はリースリングを作る人の見本なんだ。それは今も昔も変わっていない。よいテロワールの畑にじっくり向き合えばよいワインができる、テロワールがなければだめだけどね」とばっさりいいながら、モーゼルワインがブルゴーニュのグランクリュやボルドー格付けシャトーと同じ高価な価格で取引されていたという古ーい文献を見せてくれました。もともとドイツのビットブルガーという大手ビール会社関係の御曹司。モーゼルワイン全体の昔の威厳と栄光を取り戻そうする並大抵ではない野心と情熱を感じました。
この急斜面の粘板岩のスレート土壌が生み出すリースリングのミネラル、酸、エレガントながら熟成に耐えられる強さ。この唯一無二の個性をぜひ味わっていただきたいと思いまして少量入荷致しました。偉大なモーゼルの辛口リースリングをぜひ一度お試しください♪
おまけ
Van Volxemのワイナリーで飼っている犬の写真です。名前はMargaux …。