Castel de Paolis
カステル・デ・パオリス
❦ 詳細・歴史
永遠の都ローマを見下ろすカステッリ・ロマーニの丘陵地域にフラスカーティの生産地域は位置する。1960年代からこの地で葡萄栽培を行ってきたサンタレッリ家は1985年に招聘したミラノ大学の農学博士で栽培学の権威アッティリオ・シェンツァとの地質検証の結果、火山岩をベースとしたこの地に合う植生へ大胆に植え替えを当主ジューリオが決断した事から高品質のワイン造りを目指した。
❦ 畑
現在所有する13haの畑は1992年の時点で既に当たり前のこととして全面無農薬栽培への取り組みを行ってきたが、認証を取ったのは2007年であった。栽培密度は5,500本/haで一本の樹からは1kgから1.5kgに制限している。整枝方法は全てコルドーネ。土壌は石灰を含む粘土質土壌で標高は250m~280mに葡萄畑は広がる。
❦ 醸造
近代的な設備を持つカンティーナは3層構造で地下にはローマ時代の遺跡に繋がる樽の保管庫が広がる。一階部分にはイノックスタンクを中心に各種醸造設備が集中して配され、ローマ市街を見渡せる広いテラスを含むテイスティング・ルームを持ち機能的な設えとなっている。当初よりドナート・ラナティ、フランコ・ベルナベイ、カルロ・コリーノなど名だたる醸造家とコンサルタント契約を結んでワイン造りを行ってきたが、近年長く実際に栽培と醸造を担ってきた、ラツィオ醸造家の組合の主席を務めるファブリツォ・ボーノが手掛けるようになりその酒質が安定し、高い評価を集めている。