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terracanta

テッラカンタ

テッラカンタの写真1 テッラカンタの写真2 テッラカンタの写真3
URL https://www.cantinaterracanta.it/
設立 1986年
本拠地 Castelli Romani(カステッリ・ロマーニ)
当主 Vincenzo Ceglia(ヴィンチェンツォ・チェ グリア)
畑の総面積 4ha
資料提供 VIVIT


❦ 詳細・歴史

Terracantat テッラカンタは 2019 年に始まったナチュラルワインのプロジェクトです。カンティ ーナは、ローマ近郊のカステッリ・ロマーニと呼ばれるローマの南東の丘陵地帯で、Albano Laziale アルバノ・ラツィアーレと Aardea アルデーアの間にあります。15 ヘクタールの農園で、 ブドウの他にキウイとオリーブをビオディナミで栽培しています。
テッラカンタの母体となる農園の起源は、現在の当主カルロの祖父、ヴィンチェンツォ・チェ グリアがローマ郊外の田舎に隠居して、1959 年に Ceglia チェグリア農園を設立した時に遡 ります。彼は妻のニーナ(カルロの祖母)とともに農園でブドウとオリーブの栽培を始めまし た。しかし、彼が重い病に倒れたため、畑の仕事は娘のアンジェリーナ(カルロの母)に引 き継がれます。1982 年にアンジェリーナは作物を多様化することを決断。7 ヘクタールはキウ イの畑、4 ヘクタールをブドウ畑として残しました。しかし、当時は化学肥料や農薬が増え、 努力の割に出来は芳しくありませんでした。そこで、アンジェリーナはビオディナミを熱心に実 践するアンジェロ・ベルテアという特別な人物と出会い、1986 年に畑をビオディナミに転換す ることを決断します。
アンジェリーナはまず生きた土壌を回復させることが不可欠であることを考え、肥料を与 える代わりに、ビオディナミの調剤に使う 25 種類の薬草を撒きました。また、畑の耕耘も始 め、それまでとは全く異なるビオディナミのアプローチで作物を育て始めました。その結果、植 物は豊かに成長し、土地に住み着く多種多様な生物が増え、そして土壌も大きく変化し ました。地質分析をしたところ、腐葉土や有機物、土地に有用な無数の微生物やミミズが 絶え間なく繁殖し、肥沃になっていることが分かったのです。しかし、農園には醸造設備は なく、栽培したブドウはずっと他のワインの造り手に全て売却していました。
その後、2019 年にアンジェリーナの息子の Carlo カルロと妻の Lucia ルチアが農園に参画 しました。二人はナチュラルワインに対して結晶のような強い情熱を持っていました。二人は ナチュラルワイン造るためのカンティーナ、“テッラカンタ”を設立。醸造所も新設し 2020 ヴィン テージからナチュラルワイン造りを始めたのです。まだ新興のカンティーナですが、すでにローマ とローマ近郊のレストランやワインバー、ワインショップで大人気を博しています。


❦ 畑

テッラカンタでは、オーガニックとビオディナミの認証を受けたナチュラルワインを造っています。 畑は 35 年以上前からビオディナミで管理され、銅の使用も完全に止めてから長い年月が 経っています。二人は良質なワインは畑で生まれるという考えのもと、醸造的な介入は一 切行いません。清澄や濾過も行わず、ワインが持つ生命力をそのままボトルに閉じ込めるよ うにしています。セラーでは、ワインは地中に埋められたクヴェヴリ(テラコッタ素材)で自然 に発酵・熟成します。二人はワインが生まれ、熟成するのに最適な容器は何かと考えた時 に、ワインの原点であるジョージアに戻りたいと考えたのです。ジョージアでは何千年もの間、 ブドウは地中に埋められたクヴェヴリで醸造されてきました。この方法では、地中に埋めるこ とによって効果的な断熱が可能になり、テラコッタの多孔性によって、木樽の場合と同様に、 ワインに微小な酸素を供給することができます。また、クヴェヴリを包み込んでいるのは、ブド ウ畑の根の周りを包んでいるのと同じ大地の土であります。ワインは常に土と接触し、そのエ ネルギーを交換しているのです。
テッラカンタのブドウ畑は、古代の火山の噴火でできたカルデラ湖であるアルバーナ湖の 麓から海岸に向かって緩やかに傾斜している渓谷に位置しています。海抜は 110m で南西 向きです。地質は、粘土や砂、シルトの混合物が凝灰岩主体の下層土に入り込んでいま す。溶岩流に由来する火山性土壌で、ワインに豊かなミネラルと風味を与えてくれるカリウ ムを豊富に含む土壌です。ブドウ木の樹齢は 60 年で、祖父がブドウ栽培を始めた 1959 年からずっと灌漑なしで栽培されてきました。地場品種のトレッビアーノ、マルヴァジーア・デ ィ・カンディア、マルヴァジーア・デル・ラツィオを主体に栽培しています。 各品種の栽培面積は以下の通りです。
 トレッビアーノ 2.4ha
 マルヴァジーア・ディ・カンディア 1.0ha
 マルヴァジーア・デル・ラツィオ 0.4ha
 ベッローネ 0.16ha
 モンテプルチアーノ 0.04ha


❦ 醸造

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