Elio Filippino
エリオ・フィリッピーノ
❦ 詳細・歴史
世界遺産の地ランゲ丘陵のタナロ川右岸のネイヴェ村セッラ・カペッリに位置する。1900年代初頭に祖父のエヴァリストが葡萄園を購入し葡萄栽培を始めた。1968年に父ドメニコが自らのワインの生産を開始し、伝統的な手法を尊重した造りを行ってきた。若くして後を継いだ現当主のエリオはその意思と手法を踏襲しながら、これからも継続可能な農法への回帰を図っている。
❦ 畑
バルバレスコの優良なクリュとして知られるセッラ・カペッリとサン・クリストフォロに葡萄畑を所有。この地は海洋隆起によってできた泥灰土で石灰質粘土質土壌に一部砂質の素養も加わっている。整枝方法はグィーヨで、栽培にはボルドー液を除き、農薬や除草剤等は使用しない。施肥に関しては一年おきに天然由来のものを使用するなど畑との共生を考え葡萄栽培を行っている。
❦ 醸造
伝統的な醸造を重視するフィリッピーノでは酵母は天然酵母を使用。大樽を中心とした熟成を行っている。特筆すべきは、同社ではこの地とネッビオーロの真の深さと自分たちのワイン造りの証明としてバルバレスコのリゼルヴァに関して10年、15年とセラーで熟成させたワインもリリースしている。