Luigi Baudana
ルイージ・バウダーナ
❦ 詳細・歴史
ルイージ・バウダーナは長らくグリンツィング・カヴォールのエノテカ・レジョナーレに勤めていた。彼が妻フィオリーナと4.5haの葡萄園をスタートさせたのは1975年のことであった。もちろんその中には二つの歴史のある畑バウダーナとチェレッタも含まれている。幾年も試行錯誤を繰り返し、ようやく彼ら自身のボトルとしてリリースしたのはなんとそれから21年たった1996年の収穫からである。 セッラルンガは201haの畑を98の生産者が分かち合い所有しており、バローロ全体の13%を生産している。レナート・ラッティ氏がまとめたバローロのクリュに関する記述にある優良な畑とされる中に彼の所有する畑バウダーナとチェレッタも含まれている。 テロワールをしっかりと映し出すために、それらの古い樹はそれぞれ単一畑のワインとして造り上げる。一方比較的若い樹は村名バローロのベーシックラインに仕上げられる。生産規模の小さな彼らは瓶詰作業をバローロ村のヴァイラに委託している。
以前、葡萄畑にはドルチェット、バルベーラやメルローなども栽培してきたが、今日では一部白葡萄を除きネッビオーロに集約して栽培しバローロの生産に絞り込んでいる。小樽熟成をへたチェレッタ、大樽熟成のバウダーナ、そして大樽と小樽を併用したバローロ・セッラルンガの3種類を生産している。また少量のランゲ・ビアンコ(日本未輸入)も生産している。
住所: Frazione Baudana 43, Serralunga,d'Alba (CN)
❦ 畑
現在所有する畑は4ha葡萄は総てプリエ・ブランを栽培している。この地はその冷涼な気候ゆえ地表から50cmの低さで仕立てられたペルゴラで整枝されている。これは地熱の輻射熱を利用して完熟させる為の工夫とのこと。 山あいに造られた葡萄畑は石垣で守られた段々畑となっており、総ての農作業は手仕事に頼らざるを得ない厳しい環境といえる。しかし一方ではその冷涼な気候ゆえ防カビ剤や除草剤等を撒く必要がなく非常に自然と共存した栽培が可能だと語る。この品種は芽吹きが遅く開花から成熟までの期間が短いのがこの品種特徴でこの地で生き残ってきた秘訣と思われる。収穫は9月最終週が基準。
❦ 醸造
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