Luigi Pira
ルイジ・ピラ
❦ 詳細・歴史
創設者であるルイジ・ピラがセッラルンガ・ダルバにワイナリーを構えたのは1950年。現在ほどの目覚ましい品質の向上が見られるようになったのは、息子のジャンパオロとロモロが全面的にワインの生産に携わってからである。
男性的で力強いバローロの産地であるセッラルンガ・ダルバは、近年ドメニコ・クレリコやエリオ・アルターレ、パオロ・スカヴィーノ、ジャコモ・コンテルノのようなビッグネームがこぞって畑を購入している注目の産地だ。
ルイジ・ピラが所有するヴィーニャ・リオンダは、このセッラルンガ・ダルバを代表するクリュであり、ブルーノ・ジャコーザのバローロ、コッリーナ・デラ・リオンダが1989ヴィンテージで2010年発行のワイン・アドヴォケイトにて100点を取ったことが、このクリュの重要性を裏付けている。また、もうひとつの重要なクリュ、マレンカはその区画をアンジェロ・ガヤと二分しているが、マレンカの名前で生産しているのはルイジ・ピラのみである。
彼らのワインは男性的で力強いだけではなく、緻密でしなやかさをも兼ね備えている。セッラルンガ・ダルバを代表する生産者の一人であることは揺るがない事実である。
❦ 畑
ロッタ・インテグラータ(農薬等の化学薬品の使用を出来るだけ控え、自然環境への負担を抑えた栽培法)。2011ヴィンテージよりからEUのビオ認証予定。完全に除草せず、ブドウの樹と樹の間には緑を残す。仕立てはグイヨ。グリーン・ハーヴェストを行う。
❦ 醸造
バローロは、マセラシオンをステンレスタンクで7-10日間。熟成期間は24ヶ月で、250Lのオーク樽やフレンチオークのバリック、トノー樽をワインによって使い分ける。その他のワインは、発酵は温度管理を行いながら約6-8日間。熟成はバリックとトノー樽、ステンレスを使い分け、8-12ヶ月を費やす。SO2も酸化を防ぐ最低限の量しか添加しない。