Roagna
ロアーニャ
❦ 詳細・歴史
『Roagna non cambia(ロアーニャは変らない)』。現当主ルーカ・ロアーニャは熱くまくしたてる。『僕たちは一世紀半以上前から、全く変わってない。今後も変わることはないだろう。それはワインに対する哲学というよりは、人生の選択なのだと思う。テクノロジーに助けられることがあることは認めるし、必要があればある程度取り入れるのはやぶさかではないけれど、それはあくまで、この土地のテロワールを最大限に表現する方法である葡萄の独自性の追求に有効である場合にのみに限られるべきだ。』5世代、一世紀半以上も昔からバルバレスコを造り続けている彼等だからこそ言える言葉なのだろう。2009年エスプレッソ誌においてロアーニャのバルバレスコ・クリケット・パイエ1999年がジャコモ・コンテルノのバローロ・ リゼルヴァ・モンフォルティーノ2001と共に掲載されている何千ものワインの中で最高得点の20ポイントを獲得したことで一気に注目が集まることとなった。長い間、現代的なバローロに疎外され続けてきたロアーニャ家は現在の批評家たちの手のひらを返したような熱狂振りに嫌気がさしているようだ。
『ロアーニャはこれからも何も変わらない』インタビューではこの言葉ばかり何度も繰り返される。 現当主のルーカからさかのぼること 5 世代、ヴィンチェンツォ・ロアーニャがバルバレスコの村の中心にワイナリーを開いたのが始まり。畑では 100 年以上前から化学肥料は勿論、有機肥料も使ったことがない(ボルドー液のみ局地的に使用)。春先に刈り込まれる下草がその役割を果たしてくれるのだという。様々な雑草やハーブ、葡萄以外の植物との共存がより複雑な自然環境を生み出し、病害や害虫への耐性も自然に備わってくるのだという。セラーに入っても考え方は全く同じ。150 年前から全く変わらぬ醸造。勿論、亜硫酸以外の一切の添加物を使用せず(SO2の添加は瓶詰時のみ、発酵時はなし)、野生酵母のみで醗酵。100 日にも及ぶ長期のマセレーションという今時珍しい造り。また、彼等の特徴は熟成期間の長さ。『世の中に出回っているほとんどのネッビオーロが、その本当の個性を発揮できる前に消費され、誤った評価を
受けてしまう。これではネッビオーロの良さは伝わらない』ネッビオーロを愛するからこそなのだろう。
❦ 畑
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❦ 醸造
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