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Gianfranco Fino

ジャンフランコ・フィノ

ジャンフランコ・フィノの写真1 ジャンフランコ・フィノの写真2 ジャンフランコ・フィノの写真3
URL http://gianfrancofino.it/splash/splash.php
設立 2004年
本拠地 Tranto(ターラント)
当主 Gianfranco Fino(ジャンフランコ・フィノ)
畑の総面積 10ha
資料提供 ヴィントナーズ


❦ 詳細・歴史

ジャンフランコ・フィノはプーリアのターラントで2004年よりワイン造りを始めた生産者です。2004年以前はイタリアの食文化に多大な影響を与えた「神様」ルイジ・ヴェロネッリの片腕として、ヴェロネッリのオリーブオイルガイド作成をコーディネートし、そのテイスティング能力を買われ全国のオリーブオイルの試飲を請け負うなど、オリーブオイルの専門家として活動していました。畑の多くとワイナリーは、プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリアのエリア内でもポテンシャルが高いサヴァに位置し、プリミティーヴォ約9ha、ネグロアマーロ1haの畑を所有します。土壌は石灰岩の多い赤い色の土壌。赤い色は酸化した鉄分に由来します。もちろん化学肥料は一切使いません。万が一病気が発生した場合には自然に負担のかからない有機物由来のものを使用します。若い畑でも樹齢は55年以上、高いものでは100年近いものもあります。樹齢が高い為、何もしなくてもある程度は複雑味が出るが、そこから先のレベルに行くには畑仕事が需要だとジャンフランコは言います。ガンベロ・ロッソ最優秀栽培家とはいえ、別段特別な栽培方法を用いているわけではなく、基本的な栽培を、只々丁寧に行なっているだけです。しかしその丁寧な栽培こそが普通の人には真似の出来ないほど気の行き届いたジャンフランコ・フィノの専売特許。仕立てはこの地の伝統であるアルベレッロを採用。傘のように巻きつけられた葉により、南イタリアの強い日差しから葡萄が保護され、また幹を低く剪定しあまり雨の降らないこの土地でも葡萄全体に水分が行き渡ります。今年から畑を耕すのに馬も使い始めました。こうすることにより土壌が圧縮され過ぎずに、土中の微生物環境も最適に保たれます。畝の感覚は1.4mに固定、全ての畑、全ての樹に対して芽かきを行い、新梢の数を4つに均一化します。新梢に付ける房は2つ。また6~7月には房半分を切り落とすため、最終的には一つの木から約400gしか収穫できません。この徹底した畑仕事により産み出された、驚くほど糖度の高い完熟した葡萄を使うことにより、とてつもなくまろやかで、濃厚な味わいのワインが産み出されるのです。


❦ 畑

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❦ 醸造

収穫は朝10時半までに行われ、収穫した葡萄はリーファートラックでワイナリーへ運ばれ、その後トラック内で7時間冷却されます。ワイナリーへ運び込まれた葡萄は選果後、区画毎にステンレスタンクで発酵。ステンレスタンクには発酵温度が高くなり過ぎないように断熱材が巻かれています。
マセラシオンは平均3週間。その後バリックで熟成し、瓶詰め。瓶詰め後ラベルやキャップシールを付けずに半年瓶熟。瓶熟後コルクをチェックし、ホコリを拭き、ラベル貼りをして製品化します。醸造中のSO2使用は3回。発酵と、バリックへの移動時、そして瓶詰め前。総SO2量は50mg/lと、非常に少ない値です。そもそも、畑仕事に最大限の注意をはらい、完璧に健康な葡萄のみ使用しているので、それほど必要ないといいます。