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San Marzano

サン・マルツァーノ

サン・マルツァーノの写真1 サン・マルツァーノの写真2 サン・マルツァーノの写真3
URL
設立 1962年
本拠地 San Marzano di San Giuseppe(サン・マルツァーノ・ディ・サン・ジュゼッペ)
当主 (フランチェスコ・カヴァッロ)
畑の総面積
資料提供 Mottox


❦ 詳細・歴史

1962年、19人の地元ブドウ栽培農家 “父なる創業者たち” が協同組合“ San Marzano”を設立。以来地ブドウを中心に栽培していましたが、2000年頃から自社元詰めワインの生産を開始。南イタリアならではの新鮮な果実味を活かしたモダンテイストが認められ世界的に人気を博すようになります。

現在では1,200もの経験豊富な栽培農家を抱え、彼らは今もプーリア伝統のブドウ造りの哲学・手法を守り続けています。

イタリアの”かかと”の部分、アドリア海とイオニア海、「2つの地中海」に面したプーリア州。

サン・マルツァーノでは「プーリアの土地の風土で育てられた完熟ブドウで、新鮮な果実味をしっかりと表現すること」を哲学としています。甘いだけではない、ピュアでクリーン、卓越したバランス感覚のワインを造りだすために、日々の研究や設備投資を惜しまずワイン造りに励んでいます。


❦ 畑

サン・マルツァーノはプーリアの南側に位置しています。南プーリアの土壌は赤土で石灰質の豊富な土壌。土は深さ約50cm程度しかなく、その下はすぐ石灰石になっています。そのため農作物の根はすぐに石の部分まで届き、鉄分で実が赤くなるといわれる程。ブドウの生育に非常に適した土壌といえます。さらに、非常に温暖な気候ながら海へはサン・マルツァーノの畑から車で5分程度でたどり着くほど近いため、朝夕には潮風で畑が冷やされ、果実味に溢れながらもきちんと酸味を保ったワイン造りを可能にしています。


❦ 醸造

横向きに寝かせられた回転式発酵タンクはコレッツィオーネ・シリーズなど上級クラスのワインにのみ使用されます。
回転式発酵タンクといえば、主に長期間果皮浸漬(マセラシオン)してしまうと渋みが突出してしまうブドウ品種から効率的に色素、アロマを抽出する目的で使用されます。

サン・マルツァーノではこの回転式発酵タンクを横向きにし、果皮とジュースとの接触面積を通常よりも大きくすることでタンニンもしっかりと抽出しています。さらにプリミティーヴォに関しては皮が薄いため、回転を抑え気味にすることで、新鮮な果実味・アロマを保ちながらもきめ細やかでシルキーなタンニンをもった絶妙なバランスのワインを作り出すことに成功しています。ここにもそれぞれのブドウの特徴を最大限に生かすための研究、醸造設備への投資を怠らない姿勢が表れています。

最新鋭のボトリングラインで、完璧な調整がなされています。ボトルを水で洗浄した後に不純物がこびりついてないか、瓶に異常がないか撮影・検証されるところからはじまり、ワイン充填の際に窒素も微量に充填するなどあらゆる場面で酸化を極力防ぐ体制が整っています。お客様の元へ届くまでに、ワイン1本1本に完璧な調整がなされています。