Cantine Florio
カンティーネ・フローリオ
❦ 詳細・歴史
カンティーネ・フローリオは1833年ヴィンツェンツォ・フローリオによって設立されたマルサラを代表するワイナリー。
マルサラとはイタリアの都市名であり、その地で生産されるワインの名称で、ワインとしてのマルサラの歴史は1773年イギリスの商人ジョン・ウッドハウスが悪天候から逃れるためマルサラの街へと避難したことに始まります。
マルサラの街で造られているワインはイギリスで流行しているポートやシェリー、マデイラに似た風味を持っていると感じたウッドハウスは長い航海に耐えられるようこのワインをアルコール補強しイギリスへと持ち帰ります。瞬く間に人気を博すと1796年再びマルサラの街に戻りマルサラの大量生産を開始しました。ウッドハウスに続いて登場したのは同じくイギリス人ベンジャミン・インガムによって設立したインガム社。このようにマルサラ・ワインの生産はイギリス人によって行われていました。
そんな折初のイタリア人によるワイナリーとして誕生したのがカンティーネ・フローリオ。ウッドハウス、インガム社に負けじと成功を収めますが1870年にマルサラ・ワインのピークを迎えるとフィロキセラの襲来によって畑が壊滅状態に陥ったこともあり、1924年カンティーネ・フローリオはチンザノ社へと買収されます。
1927年にはムッソリーニ政権による国有化政策によってウッドハウス、インガム社もチンザノ社傘下フローリオへと合併されマルサラの歴史を築き上げてきた3社が1社へと統合されます。
今日ではイルヴァ・サローノ社の元へ移り、フローリオ社の名前でマルサラ・ワインの大半を生産している一大生産者として世界中で親しまれています。
❦ 畑
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❦ 醸造
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