Paolo Cali
パオロ・カーリ
❦ 詳細・歴史
カーリ家のヴィットリアでの歴史は1700年にまでさかのぼれる。しかしながらこの地でのワイン造りへの参画は、2001年に3haの自社畑に植えた事からスタートする事ではじまる。彼の目指したもの、それはヴィットリアの大地の恩恵を享受した地味溢れるワイン造りがその根幹を成している。最初の収穫となった2004年は友人のカンティーナの設備を使用しての試作であった。そそこから葡萄畑も12haまで拡張させると同時に近代的なカンティーナの建設も進めていった。
商品構成は、基幹商品であり最愛の息子のニックネームを冠したマネーネのチェラスオーロ・ディ・ヴィットリアを主軸に、DOCヴィットリアの単一品種でリリースされるネロ・ダーヴォラのヴィオリーノと、フラッパートのマンドラゴーラ、そしてフレッシュ感溢れる新たな混醸IGTワインのジャズを加えた4種の赤ワインと、フラッパートから造られる魅力あるロザート、オーサ!をリリースした。
住所: C.Da Salame, Km 2.5 ,I-97019 Vittoria - Pedalino (RG)
❦ 畑
この辺りは標高180mで海岸隆起による石灰を含む砂質の土壌を持っている。1ha辺り5,500本の栽培密生度で植えられる葡萄はフラッパートとネロ・ダーヴォラのみで、仕立てはそのすべてがコルドーネ・スペロナートを採用している。もちろんグリーン・ハーヴェストによる収量制限を行うと共に、収穫を含めて殆どの手作業で細かな葡萄の状況に合わせた管理と育成を行っている。
❦ 醸造
ワイナリー開設当初は地元のジュゼッペ・ロマーノがその任を担っていたが、今日ではドナート・ラナーティの時代を経て、今日は人気の若手醸造家であるエミリアーノ・ファルシーニが担っている。パオロ・カーリは伝統葡萄の中にこの地の地勢を閉じ込めることを主眼においたワイン造りを目指している。