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I Cangianti

イ・カンジャンティ

イ・カンジャンティの写真1 イ・カンジャンティの写真2 イ・カンジャンティの写真3
URL http://www.icangianti.it/
設立 2019年
本拠地 ()
当主 Matteo Stoppini(マッテオ・ストッピーニ)
畑の総面積 4ha
資料提供 VIVIT


❦ 詳細・歴史

I Cangianti イ・カンジャンティは、ウンブリアとトスカーナの境界に誕生したユニークなワイナリーです。ワイナリーを運営するMatteo & Luca Stoppinin マッテオとルカのストッピーニ兄弟は、まだ22 歳と20 歳。学校でブドウ栽培やワインについて学んだことはなく、別の分野の勉強をしていました。しかし学業を修めた後、オフィスで働くよりも自然の中で自然と触れ合って働きたいと思い、家族と共に2019 年にワイナリー設立し、全くゼロからスタートしました。二人は、イタリアで数多く行われるワインのイベントに参加してワインを味わってみたものの、気分が悪くなることが多く、それで、誰もが味わえるナチュラルワイン造ろうと思い立ったのだそうです。もともと二人は自然が大好きでした。子供の頃に彼らの祖父母が伝統的なアーティザナル(職人的)な方法で自然なワインを造っていて、そこで多くのことを教えてもらったそうです


❦ 畑

祖父母
はペルージャ出身で、ウンブリアのブドウ畑で農薬を使わずに栽培したブドウをセメントタンクで醸
造していました。アルコールは高くなく、飲みやすく、亜硫酸無添加で濾過もしていない、現在で言うヴァン・ド・ソワフでした。二人は、この祖父母が造っていた古き良き自然なワインを現代に蘇らせたいと思い、祖父母から受け継いだ伝統と教えを現代にアジャストさせてナチュラルワイン造りを始めたのです。ブドウ畑はウンブリアとの境界に近いヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノにあります。栽培面積は4ha で、全て借りている畑でプリニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼ・グロッソ)を栽培しています。認証を受けていませんが栽培はビオロジックです。春先に畑の表土を耕耘し、ブドウの成⾧期には畝の間にカバークロップを自然に生やしています。


❦ 醸造

ヴィノ・ノービレの中心にある畑ですが、二人はDOCG ワインには全く興味がなく、全てテーブルワインのカテゴリーにしてナチュラルワインを造っています。このため、赤ブドウと白ブドウを混醸したキュヴェや、プリニョーロ・ジェンティーレのフリッツアンテなど、一昔前であれば考えられないとても自由なワイン造りをしています。栽培しているプリニョーロ・ジェンティーレとは別に、ウンブリアの地場品種であるガメィ・デル・トラジメーノ(グルナッシュ)をウンブリアのトラジメーノ湖の近くにある叔父のビオロジックのブドウ畑から購入。また、白ブドウのサン・コロンバーノとマルヴァシア・トスカーナは、シエナで、ビオで栽培をしている友人から、プリニョーロ・ジェンティーレのブドウと交換で譲ってもらっています。イ・カンジャンティの醸造所は自宅のあるウンブリアのペルージャにあります。自宅の地下の小さなカレージで醸造を行っています。このため、近所の人から「ガラジスト」と呼ばれています。醸造においては、亜硫酸や醸造添加物、化学製品を一切使用せずに、野生酵母で自発的に発酵を行い、無清澄、ノンフィルター、亜硫酸無添加で瓶詰めしています。