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Silvia Spinelli

シルヴィア・スピネッリ

シルヴィア・スピネッリの写真1 シルヴィア・スピネッリの写真2 シルヴィア・スピネッリの写真3
URL http://sassalsole.com
設立
本拠地 Civitella Marittima(チヴィテッラ・マリッティマ)
当主 Silvia Spinelli(シルヴィア・スピネッリ)
畑の総面積 4ha
資料提供 Vivit


❦ 詳細・歴史

トスカーナ南部のモンテクッコで、たった一人でワイン造りに挑む女性がいます。ボルドーで最高峰の評価を受けるシャトー・ポンテ・カネで働き、ビオディ ナミを習得したシルヴィア・スピネッリです。

シルヴィアは生物学者として活躍していましたが、ワイン造りへの夢と情熱が抑えきれず、フィレンツェ大学で農学博士号を取得。シャトー・ポンテ・カネやラングドックのドメーヌ・ド・ラ・プローズで研鑽した後、自身のワイナリーを興しました。

シルヴィアのワインはサンジョヴェーゼ100%のワインと、近年発見されたプニテッロと呼ばれるトスカーナの古代品種を使ったワインの 2 種類のみ。女性の造り手や醸造家が増えたとはいえ、ピノ・ノワール同様、造り手の実力が試されるサンジョヴェーゼとプニテッロという単一品種ワインで激戦地区トスカーナに挑んだシルヴィアの心意気は敬服に値します。

彼女のワインは、過度な介入を避け、ブドウ品種本来の姿を表現することを貫くスタイルと、シャトー・ポンテ・カネなどの 21 世紀の現代的ワインに共通するモダンなニュアンスを兼ね備えた素晴らしいワインです。 すでに現地ではルカ・マローニが、自身で主催する試飲会にシルヴィアのサッサルソーレを選ぶなど大きな注目を集めています。また、ワインの名称やプレゼンテーションも現代的で、新時代の若々しい感性が感じられます。


❦ 畑

ブドウ畑はシエナとグロッセートの間に位置するチヴィテッラ・マリッティマの村にあります。マレンマ地方のなだらかな丘に囲まれていて、太陽の光に恵まれ、常に風通しが良く、岩と豊かな芳醇な香りに溢れた丸みを帯びた丘に横たわっています。

ワイナリーの所有面積は 14.2 ヘクタールで、現在はその内の4ヘクタールがブドウ畑、1 ヘクタールがオリーヴ畑になっています。もともと、この場所はシルヴィアの家族がセカンドハウスとして購入した小さな農園でしたが、家族は農業とは全く別の事業をしていたので、その土地は使われていませんでした。しかし、ブドウ栽培にとても良く適した素晴らしい区画で、また新しいDOC、「モンテクッコ」の区域内に位置していたため、2005 年にその3ヘクタールの区画にサンジョヴェーゼを植樹しブドウ栽培を始めたのです。ブドウ畑は海抜 270 メートルに位置し、石の多い土壌です。サンジョヴェーゼの畑は大きな 1 区画のみで、畝は北東から南⻄に向かって植えられています。

また、2006 年には近年発見されたトスカーナの古代品種プニテッロを 1 ヘクタールの区画に植樹しました。プニテッロの畑は南向きの斜面で、畝は北から南に向かって植えられています。植樹比率はどちらも 1 ヘクタール当たり 6200 本です。現在造られているワインはこの 2 つの品種から造る単一品種の 2 種類のワインのみです。

ブドウはリュット・レゾネの原則に則って可能な 限り自然な方法で栽培されています。シルヴィアはシャトー・ポンテ・カネでビオディナミについて多くのことを学びました。しかし、ビオディナミには科学的に説明ができない要素が多く、自分の中で完全に信頼するところまで消化しきれていないため、今のところビオディナミは実践していません。しかし、今後新しいことが実証されれば実践する予定です。有機栽培に関しては 2011ヴィンテージから実践をし始め、有機栽培への転換をしているところです。


❦ 醸造

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