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Maley

マレイ

マレイの写真1 マレイの写真2 マレイの写真3
URL http://www.maleymontblanc.com/en/products/cidre-du-saint-bernard
設立
本拠地 Brissogne(ブリソーニュ)
当主 ()
畑の総面積
資料提供 テラヴェール


❦ 詳細・歴史

イタリアでのシードルの認知度は非常に低いが、ここヴァッレ・ダオスタでは古代、日常的に飲まれていた酒であった。モンテ・ビアンコの麓でこの伝統的な酒“シードル”の 復活を実現させたのがマレイ。アオスタ渓谷の中心部ブリソーニュに位置する。標高は900m。シードルに使われるリンゴはブラン・ド・モルジェが造られるラ・サレ地区のラヴェンツェ種とフランス領シャモニーで栽培されるクロッソン・ド・ブシ種の2つの品種、 更にアルプスの伝統の製法に従い4%程洋ナシが加えられる。


❦ 畑

モンテ・ビアンコのリンゴは最も高い畑で標高1000mを超しており、生産は困難を極めるが、その果実自体の芳香は他の地域のそれを圧倒する。『葡萄も、ハーブもそうだが、高地で育つ植物、果実は香味成分が豊かで繊細さを味わえる。それは発酵という工程を経験しても同じことで我々のシードルは果実そのものの繊細なアロマが感じ取れるものになっている』樹齢は80年を超えていてあまりの標高の高さでカビ害や害虫、病気の心配もほとんど無いのだそう。


❦ 醸造

マレイでは最も伝統的な手法であるメトド・アンセストラルでシードルを造っている。こ の手法を採用している造り手は年々減少しているが、彼等にとっては最も合理的な手法のようだ。リンゴは酸度と糖度のバランスを見ながら全て手作業で収穫される。 300kgのカゴに入れて優しく醸造所に搬入され、手早く切り刻み種子を取り除きロ ーラー・プレス機に投入する。搾り出されたモストは冷蔵室の中に置かれ浮遊物を落ち着かせる。発酵は大きな樽の中で自然酵母のみでゆっくりと進んでいく。培養酵母や砂糖、酸などは何も足すことはない。アルコールが2.5%まで上がった段階で冷却し、フィルターに通す。その後、ボトルに移し、更に発酵が進んでいくことで天然の発泡を手に入れる。『この手法で醸したシードルは長く還元状態にある。よって少し空気と触れさせて開かせてあげなくてはいけない。よってフルートグラスでのサービスは避け、白ワイングラス、もしくはシードル・ボウルなどで空気と触れる面を多くしてあげることが重要。ゆっくりと香が開きだす』