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L’Antica Quercia

ランティカ・クエルチャ

ランティカ・クエルチャの写真1 ランティカ・クエルチャの写真2 ランティカ・クエルチャの写真3
URL http://www.anticaquercia.it
設立 1965年
本拠地 Conegliano (コネリアーノ)
当主 (クラウディオ・フランカヴィッラ)
畑の総面積
資料提供 LIAISON


❦ 詳細・歴史

ランティカ・クエルチャはプロセッコの産地として知られる伊ヴェネト州コネリアーノ、スコミゴに位置しています。ドロミテ山脈からヴェニスにまたがる丘陵の中腹にあるスコミゴは、豊かな自然と多様な土壌を蓄えているだけでなくベルーノ県から吹き込む北風の影響もあり、高品質な葡萄が収穫される優良なワイン産地として知られています。この一帯は古くから葡萄栽培が行われており、1800年以前に作成された地図にも葡萄畑と楢の木々が記録されていました。敷地内には今も変わらず立派な楢の木が葡萄畑を見下ろしており、カンティーナ名L’Antica Quercia(The Ancient Oak Tree=古代の楢の木)もここから名付けられています。


❦ 畑

カンティーナの持つ畑はコネリアーノ最大の単一畑の一つで、2本の楢の古木がそびえ立つ丘から広がる25ヘクタールの敷地を所有しています。そのうち20ヘクタールを占める畑が所在する丘陵地帯は高品質な葡萄の生産エリアで土壌は石灰質を多く含む為、房は小さめで枝ぶりが良くエレガントなワインが生まれます。栽培している葡萄樹は主にグレラが中心で90年代半ばに植樹されています。プロセッコのマティウとアリオに使用しているグレラはクエルチャの東に位置する高原でカプッチーナ方式(グイヨ方式に類似)を用いて生育しています。シャルドネを栽培する0.5ヘクタールのブロックも有しており、これは他社への販売や、ヴィンテージによって少量(15%以下)グレラとのブレンド等に使用されています。


❦ 醸造

2015年からランティカ・クエルチャのワインメーカーを務めているのは若手の気鋭、ウンベルト マキオーリです。前ワインメーカー退任後、クラウディオはワイン愛好家の知人からエリアで知られていたウンベルト マルキオーリを紹介されます。カンティーナの方向性に共感した彼はクラウディオからのオファーを快諾。ランティカ・クエルチャの一員となりワイン造りの指揮をとっています。マルキオーリはワインコンサルティング企業ウヴァサピエンスのメンバーを担う傍ら、家族で経営するマルキオーリ・カンティーナでも活動しています。母国イタリアをはじめ、フランス、ルーマニア、カリフォルニア、ニュージランドでワインメーカーとして経験を積んでおり、著名カンティーナとのコラボレーションも多数あります。
手摘みした葡萄を全房圧搾し、分けたマストと果汁をステンレスタンクに入れて冬の間シュールリーを行います。1次発酵の際ベースとなるワインの70%に天然酵母を使用しています。この間ブラインドテイスティングをし、銘柄ごとに最良と判断したベースワインを選出していきます。 2007年からのビオロジコ転向後、2018年からはビオディナミコに移行し始めており、イタリアの代表的な有機栽培認定機関ICEAからオーガニック認定を受けています。伝統的な手法を用いており緑肥(ソヴェーショ)の使用が見られます。畑には葡萄樹と共に肥料となるエンドウの花や、クローバー、カラシ菜、アブラ菜、菜の花、麦等が育てられており、葡萄栽培の為だけでなく自然環境への負担軽減にもつとめています。