Felton Road
フェルトン・ロード
❦ 詳細・歴史
フェルトン・ロードの起源は、1991 年にステュワート・エルムズ がセントラル・オタゴ、バノックバーンにエルムズ・ヴィンヤード を興したことにはじまります。1996年に醸造家ブレア・ウォル ターが参画し、初リリースの1997年ピノ・ノワールが高い評価を得て、セントラル・オタゴとフェルトン・ロードは一躍世界の注目を集めました。英国でフェルトン・ロードのワインを愛飲していた ナイジェル・グリーニング(現フェルトン・ロード・オーナー)は セントラル・オタゴのポテンシャルの高さに魅了され、2000 年に エルムズからフェルトン・ロードを購入し、醸造家ブレア・ウォルターと栽培責任者ギャレス・キングらとフェルトン・ロードを再スタートさせました。
バノックバーン
南緯45度に位置するセントラル·オタゴは、世界で最も南のワイン産地です。フェルトン・ロードの所在地バノックバーンは、セントラル・オタゴのほぼ中心部にあり、三方を山々に囲まれ、ボウル状の緩やかな盆地となっている地区です。夏季シーズンは暑い日中と涼しい夜の寒暖差が大きく、乾燥した秋の後、冬はマイナス5°Cま で気温が下がり、準内陸性気候のもと、多様な微気候と地形が存在 します。バノックバーンは、オタゴのサブ・リージョンの中で、栽培シーズン中、もっとも気温が上昇し、他の地区よりブドウの熟度 が高いとされています。
❦ 畑
3つの畑
フェルトン・ロードは3つの異なる場所に畑を所有しています。 1エルムズ(14.4ha):敷地内にワイナリーがある。土壌は片岩粘 土質、砂質レス土壌が複雑に混ざり合う。植付けの半分はピノ・ノ ワール、残り半分はシャルドネとリースリングが穏やかな北向き斜面に植えられている。(畑全体が13区画に分けられ、ピノ・ノ
Bannockburn, Central Otago, New Zealand
Est.: 1991
Owners: Nigel Greening Winemakers: Blair Walter Vineyard manager:Gareth King Estate Vineyards: 22.0ha Contract Vineyard: 10.0ha (Long-
term leased with Calvert) Annual Production: 12,000dozen http://www.feltonroad.com
ワールの単一区画ブロック3とブロック5はエルムズ・ヴィンヤード内にある)
2コーニッシュ・ポイント(7.6 ha):クルタ川とカワラウ川が交 差する川辺に突き出たユニークな地勢が霜害から畑を守っている。 片岩砂利質上層をレス土壌が覆う。ピノ・ノワールは18 の異なるクローンと台木を組み合わせて植えられている。 3カルヴァート(10.0ha):エルムズから1km 東にあるオーウェン・カルヴァートが所有する畑。⻑期リース契約のもと、フェルト ン・ロードが栽培管理を行う。深いシルト土壌で、古代湖床粘土上層を石英片岩礫が覆っている。
❦ 醸造
バイオダイナミック農法と自然な醸造アプローチ
ブドウ栽培及び収穫はすべて手仕事で行われ、すべての畑は有機及びバイオダイナミック農法により育成されています。土壌中に生息する微生物及び植物の活動を活発にし、自然生物の多様性を供給することで、土壌のバランスを整え、病気や害虫を自然予防していま す。2010 年にフェルトン・ロードのすべての畑がデメター認証を 受けました。 醸造においても天然酵母による発酵、人的介入を最小限に抑 えた醸造、果汁やワインに過度な圧力や負担をかけないよう重力を利用した醸造所内の設計やレイアウトなど、合理性を追求しながら「自然の力」を重視する姿勢に徹しています。
受賞・評価
The Jukes and Stelzer NZ Pinot Classification 2012、2013 ★★★★★5つ星
バノックバーン・ピノ・ノワール2010が、 エア・ニュージーランド・ベスト・ピノ・ノワール受賞 など、他多数受賞。