Te Kairanga
テ・カイランガ
❦ 詳細・歴史
マーティンボロー産ハイクオリティな高評価バリューブランド
テ・カイランガはニュージーランド屈指の銘醸地、マーティンボローの地に1984年に設立しました。
30軒ほどの小規模ブティックワイナリーが立ち並ぶマーティンボローにおいて、105ヘクタールにも及ぶ自社畑は地域最大級で、マーティンボロー最大のワイナリーでもあります。このため高値のワインが多いマーティンボロー地区であっても、広大なブドウ畑の存在により、他にはマネのできない、高いコストパフォーマンスと優れたワインを生み出すことが可能となっています。
この恵まれた環境で育つブドウを厳選し、ワイン造りを行うのが醸造家のジョン・カヴァナ氏です。テロワールの魅力を引き出すべく、丁寧な栽培と醸造、そして巧の技術と経験がこのコスパに優れた高評価ワインの原動力となっています。
❦ 畑
テ・カイランガが所有するブドウ畑は、マーティンボロー地区の中でも特に“グラン・クリュ地区”とまで称される、水はけの非常に良い、礫の混じる浅い粘土ローム質土壌が広がる“マーティンボロー・テラス”を中心に、標高や土壌、斜度、畑の向き等が異なる合計4地区で4つの農園を展開し、ピノ・ノワールを主軸に、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリそしてリースリングを栽培しています。(全てサステナブル農法)
4つの畑はその中に異なる微小気候や土壌環境を有します。このため蔵では、品種やクローンに合わせて畑を更に小さな区画に分割し管理。これらは個別に栽培・収穫され、別々に醸造・熟成を行っています。
❦ 醸造
テ・カイランガの心臓部となる品種は、マーティンボロー産のワインを世界的ブランドへ押し上げたピノ・ノワールです。テ・カイランガでは畑や区画の特性に合わせ、ピノ・ノワールのクローンを選び栽培しています。そして個別に収穫し、それぞれを別々に醸造・熟成させ、ワインのスタイルに合わせ単一樽でボトリングしたり、ブレンドによりワインを完成させますが、その原酒となるピノ・ノワールの数はなんと60種を超える程です。
まるで多くの絵の具が乗ったパレットのように、多くの原酒が揃う事は、醸造家にその数だけのブレンドの選択幅を与え、それぞれのワインにコンセプトに合わせた最適なブレンドを可能にさせてくれます。
例えば、鮮やかな果実味と洗練された高い酸がカギとなってくるピノ・ノワールロゼは標高の高い、斜度の大きな区画で栽培したブドウを使用します。
全てのブドウは、マーティンボロー・テラスを中心に粘土質豊富な区画や標高の高い区画など4つの異なる畑で栽培し、果実味・豊潤さ・酸・エレンガス・骨格など、それぞれのテロワールが生み出す醍醐味を余すところなく引き出し、最適なバランスでブレンドしていきます。