Graham's Port
グラハムズ・ポート
❦ 詳細・歴史
ポートワインは誕生以来、多くの人々に親しまれ、1703年にイギリスとポルトガルの間で、ポルトガルワインについての条約が締結されるとポートワインの貿易は活況を呈しました。この時、ポートワインの貿易会社として頭角を現したのが「グラハム」でした。
1820年、オポルト市の事務所のマネージメントを任されていたグラハム家の兄弟、ウイリアムとジョンは、取り扱ったポートワインが大人気を呼び、多くの発注依頼を取りつけます。そして、これをきっかけに会社は急成長を遂げ、やがて世界にその名を知られるようになっていきました。
1882年、グラハム家と親交の深かったアンドリュー・ジェイムズ・シミントンが「グラハム」に入社し、会社のさらなる成長に貢献します。1970年には、シミントン家がグラハム社を買い取り、今日、彼の孫息子ジェイムズ・シミントンとその家族が経営にあたっています。
❦ 畑
1890年、「グラハム」が所有したキンタ・ドス・マルヴェドスは、アルト・ドウロ地区の中でも最も優れた畑です。
ここで収穫された原料のぶどうは、最高のポートワインをつくり出すため、人の手足で果汁を搾り出していました。あえて手間のかかる人の手を使ってきたのは、この伝統的手法が最もポートワインづくりに適していると確信していたからです。
しかし、この手法には様々な改良すべき点や、年々難しくなる踏み潰し手の確保など、問題も決して少なくはありませんでした。そこで「グラハム」は、伝統的なラガー(石桶)における作業工程を徹底分析し、これを機械化することに挑み、画期的なロボット式ラガー(ロボティックラガー)の開発を成功させました。
❦ 醸造
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