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Capensis

カペンシス

カペンシスの写真1 カペンシスの写真2 カペンシスの写真3
URL http://www.capensiswines.com
設立 2013年
本拠地 Robertson(ロバートソン)
当主 Barbara Banke & Antony Beck(バーバラ・バンキ & アンソニー・ベック)
畑の総面積 8ha


❦ 詳細・歴史

カペンシスはロコヤやヴェリテ、ケンダル・ジャクソンを有するアメリカ屈指のワイン企業ジャクソン・ファミリー・ワインズの会長バーバラ・バンキとグラハム・ベックのアンソニー・ベックによるジョイント・ベンチャー。
南アフリカ最高のシャルドネを生産するとの目的の元、南アフリカを代表する栽培家にして古樹の女王との異名を持つローザ・クルーガーをヴィンヤード・マネージャに南アフリカ出身の醸造家グラハム・ワーツをワイン・メーカーに抜擢します。
昨今の南アフリカ生産者がテロワールの表現を求めているのに対して、カペンシスでは純粋に優れたシャルドネを生産するとの目的からケープ州で栽培されるシャルドネをブレンド。ファースト・ヴィンテージはローザ・クルーガーが10年間管理していたステレンボッシュにあるフィンボス・ヴィンヤードを中心にオーバーバーグ、ロバートソンの優れた畑を選別。このうちフィンボス・ヴィンヤードは2014年アンソニー・ベック、ジャクソン・ファミリーによって共同購入されたので、今後もこの区画を軸にワイン造りを行っていくことでしょう。

ワイン・メーカーを務めるグラハム・ワーツはアイゼンバーグ大学で醸造学を学び、ボルドーとソノマでヴェリテの醸造責任者フィリップ・セイランの指導を受けます。その後一旦は南アフリカに戻り2つのワイナリーを経てベリンガムで働きますが、当時のジャクソン・ファミリー・ワインズのオーナー、ジェス・ジャクソンのヘッドハンティングによって再びジャクソン・ファミリー・ワインズの醸造家として働きます。そしてストーンストリート・ワイナリー他数々のワイナリーで醸造責任者を務めた後、このプロジェクトへ参入しました。

2013年にファースト・ヴィンテージがリリースされるとその品質の高さ、南アフリカのシャルドネとしては強気とも思える価格設定から反響を呼びます。
しかしスケール、酒質、熟成ポテンシャルのどれをとっても間違いなく南アフリカ最高峰のシャルドネであり、今後とも注目する必要があるジョイント・ベンチャーです。


❦ 畑

使用されている畑は現在下記の3区画。

フィンボス・ヴィンヤード
2014年に購入。
ステレンボッシュのバンフック・ヒルズに位置。
標高524m日当りの良い粘土質土壌。

カヤマンゴット
オーバーバーグにある標高756mと冷涼な区画。
ブシャール・フィンレイソンとニュートン・ジョンソンの間。

イー・ブリュワー
ロバートソンにある区画で標高174m。
石灰質土壌の窪地。


❦ 醸造

醸造はロバートソンにあるグラハム・ベックのワイナリーの施設を使用。
収穫は手摘み後、プレスし24〜36時間デブルバージュ(セトリング)。
2014年ヴィンテージ全体の50%は小さなフレンチオークの新樽で発酵、残りは18度に設定されたステンレス・タンクで発酵が行われています。(2013年は55%)
撹拌を伴いながら12ヶ月熟成。
マロラクティック発酵はヴィンテージと区画の個性に応じて全体の30〜50%にあたる量のみ行います。
現在はステンレス・タンクを用いていますが徐々に樽発酵、樽熟成を増やす予定で、新樽率も下げる予定です。