Fryer's Cove Vineyards
フライヤーズ・コーヴ・ヴィンヤード
URL |
http://fryerscove.co.za |
設立 |
1999年 |
本拠地 |
Bamboes Bay(バンボーズ・ベイ) |
当主 |
Wynand Hamman, Jan, & Ponk Van Zyl (ワイナンド・ハマン、ジャン & ポンク・ヴァン・ジル) |
畑の総面積 |
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資料提供 |
Raffine |
❦ 詳細・歴史
西ケープ州オリファンツ・リヴァー地域のバンボース・ベイにあるワイナリーです。1999年にワイナンド・ハマン氏とジャン・ポンク・トラスト氏の共同出資で設立されました。 この地域は、地下水の塩分量が高く渇水エリアであったので、水の問題が設立当初の課題でしたが、地域の人々と協力し、3つの村をまたいでパイプラインを引くことで問題を解決しました。現在は、この水を地域の人々とシェアしています。また、地域の学校にも寄付を続けるなど、漁村のコミュニティーと協調し合う精神を大切にしています。 2005年には、南アの有名なワイン雑誌でSBが5つ星を取得。この12年間、SBで格付けされたのは2つ目となる快挙です。
❦ 畑
美しい西海岸を望みつつケープタウンから302kmほど北上したバンボース・ベイの港湾区にあるブドウ畑は、世界で最も大西洋に近い唯一無二の畑と言えます。ブドウ畑は冷たい海水が突き刺す岸壁から820m程離れた丘に点在しており、海風がブドウの葉に塩の粉を運んでくれるおかげで、フレーバーやミネラル感を強く感じます。これこそがまさにフライヤーズ・ コーヴのワインの1本1本のボトルに表現されているテロワールであり、あきらかな海のフレーバーがあります。夏にはほとんど雨が降らないため、畑は腐敗や病気の心配がほとんどなく、より自然で環境にやさしい有機的な農業を実践しています。 雑草も取りすぎることなく、ブドウの木の根を守っています。 入江(cove・・・ワイナリーの名前の由来)や岸壁が破壊的な風を除き涼しい海のそよ風だけを運んでいて、その結果、ミクロクリマを造るのに役立っており、平均17度を保っています。それとともに豊富な日照量が時間をかけてブドウの成熟を促し、フライヤーズ・コーヴらしい引き立ったフレーバーを生み出します。 土壌の表層部は、水はけのよい、貝殻などが混ざった赤い砂礫質で、深層部分は石灰質で構成されています。
❦ 醸造
涼しい朝にブドウを収穫。18kg入りの輸送箱で直接ワイナリーに輸送。除梗と破砕を行います。しばらくスキン・コンタクトを施した後、ジュースを漉し、果皮をプレスします。フリーラン・ジュースに若干プレスしたものを加えます。 13~14度で発酵。その後オリを取り出し、第二次発酵用のオリと3ヶ月間、10度で寝かせます。この間、毎週オリをかき混ぜます。その後、清澄作業を施し瓶詰めします。