URL | http://thorneanddaughters.com |
設立 | 2012年 |
本拠地 | Elgin(エルギン) |
当主 | John Seccombe(ジョン・セコンブ) |
畑の総面積 | |
資料提供 | Raffine |
ジョンとターシャ・セコンブ夫妻は自身のワイナリーを持つ場所を探し、世界中を旅したのち2012年にウエスタンケープ・エルギンに居を据えました。翌2013年がファーストヴィンテージの新しい生産者です。彼らの条件に合う限られた畑からのみ醸造しているため年産も5000本と非常に少量の、ブティックワイナリーです。長いワインの歴史を持つこの地の自然に沿い、それを表現し、静かに語ることが出来るようなワイン造りを目指しています。
35年~70年の高樹齢の畑を所有する栽培農家と契約し、2種類のワインを生産しています。ティン・ソルジャーは史実をふまえ、100年ほど前この地域にセミヨンが多く植えられていたことから、セミヨンブランとその自然亜種セミヨングリの古木から得られる果汁を一緒に醸造してみたらというアイデアから生まれました。また、古い歴史を持つ畑に、ウエスタンケープでは新しい品種(例えばルーサンヌ)を植え、その果汁をブレンドすることにより新しいスタイルのワインを作ることにも挑戦しています。その結果生まれたのがロッキング・ホースです。
それぞれの畑で、その収穫に最も適したタイミングを見極めることを重要視しています。また、アルコール度数の強いスタイルのワインは求めていないので、糖度バランスにも非常に気を使います。区画ごとに収穫された葡萄は直ちに醸造所へ送られ、プレス後のジュースには酵母やSO2等の添加は一切されません。その後、状態に応じて228Lから600Lの樽(4~8年使用・ブルゴーニュ)に振り分けられマロラクティック発酵までを行います。新樽は一切使用しません。発酵が終わったことを確認後に少量のSO2を添加し、瓶詰されます。
テイスティングの勉強のためにロンドンでWSETのディプロマを取得したジョンとその妻のターシャさんによる小さなワイナリー。古木のセミヨンとセミヨン・グリをブレンドしたワインは、造りの興味深さとともに素直なおいしさと飲みやすさが印象的です。2013年がファーストヴィンテージで、2014年のプラッターガイドにも未掲載ですが、イギリスのマスターオブワインTim Atkins氏の2014年南アフリカレポートですでに高い評価を得るなど今後注目の生産者です。
2013年のみリリースされた"ティンソルジャー"は、セミヨンとセミヨン・グリがブレンドされています。セミヨン・グリはセミヨン・ブランの突然変異したもので、ケープのセミヨンの畑によくみられます。(そうはいってもそんなに多くはないですが)果皮がややピンク色なのが特徴です。