TMW
ティー・エム・ダブリュー
❦ 詳細・歴史
ティー・エム・ダブリュー(ティム・マーティン・ワインズ)は2013年に設立された南アフリカのブティック・ワイナリー。
元々イギリスでファンド・マネージャーとして働いていたティム・マーティンは2009年心機一転ワインを勉強する事を決めました。始めにWSETを受けた後、OIVのワイン・マネジメント・コースを取得。2011年にブルゴーニュで友人の収穫を手伝ったときにワイン造りを行いたいと考えるようになりボーヌのワイン学校で醸造と栽培を勉強します。
真剣にブルゴーニュでワイナリーを立ち上げる事を考えましたが、ブルゴーニュの厳しい冬を過ごすうちに郷愁を覚え、現在のケープ・ワイン・シーンの熱や今後の可能性を考慮し、南アフリカに戻る事を決めました。2013年には醸造所を持たない栽培農家や小規模生産者が醸造を行う生産設備であるカスタム・クラッシュ・ワイナリーでワイン造りを行いましたが熟成途中、微生物による汚染が発見された為瓶詰めを断念。
ケープ・タウンの中心から近いソルト・リヴァーに自らのワイナリーを設立しティー・エム・ダブリューとして活動を開始するとファースト・ヴィンテージのチャド、マザーシップがプラッターズで4ツ星を獲得。ワインのスタイルはブルゴーニュでワイナリーの設立を考えていた事もあることから分かるようにブルゴーニュが好きなため、そこで行われているような単一品種、単一畑に拘ったワイン造りが行われています。
2014年の総生産量は6000本と少ないながらも2015年は新しいキュヴェを増やす等今後注目の生産者です。
❦ 畑
スワートランド及びパールに位置する自社畑と契約農家の畑で栽培されるブドウを使用。自社畑はビオディナミなどの有機的なアプローチで行われ、買いブドウも有機栽培を行っている農家に限定して契約をしています。
❦ 醸造
人的介入を最小限に抑えた伝統的な醸造で白ワインは2000Lの大樽で発酵、赤ワインは上部開放式の木製槽で発酵を行います。