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Antonio Barbadillo

アントニオ・バルバディーリョ

アントニオ・バルバディーリョの写真1 アントニオ・バルバディーリョの写真2 アントニオ・バルバディーリョの写真3
URL
設立 1821年
本拠地 Sanlúcar de Barrameda(サンルーカル・デ・バラメーダ)
当主 ()
畑の総面積 700ha
資料提供 SENSHO


❦ 詳細・歴史

ボデガの創立は1821年で、現在は6代目にあたります。家族経営を続けている数少ない生産者ですが、700ヘクタールに及ぶ自社畑を所有し、シェリーの銘 D.O.である 《D.O.Manzanilla/マンサニーリャ》 の全生産量の実に51%を占めています。また、アンダルシア地方で初めてとなる辛口スパークリングワイン(Vino Espumoso)や低温発酵による辛口白ワインを生産するなど、歴史と実績を兼ね備え、スペインワイン界をけん引する存在の超優良ボデガです。「マンサニーリャ」は「へレス・フィノ」より若干軽めのタイプのシェリーですが、その産出地の中心となる Sanlúcar de Barrameda/サン・ルカール・デ・バラメーダの地に本拠を構えており、現在に至るまで2世紀に渡り長く輝かしい歴史を刻んできました。街の中心に位置するオフィスは、18世紀に建てられた由緒ある司教の館「ラ・シーリャ宮殿」の中にあります。


❦ 畑

アンダルシアを横切り大西洋へ流れ込むGuadalquivir/グアダルキビル川の河口に位置する広大な大湿原「Doñana National Park/ドニャーナ国立公園」一帯は、湿度が高く、シェリーには欠かせないフロール(酸膜酵母)の生成にとって最高の環境で、ボデガはまさにそのすぐそばに在り、シェリー生産者にとっての最高の条件を手にしています。一方でそのことは太陽が照り付けるスペイン南端のアンダルシア地方において、ブドウのストレスを軽減し優しく育むことができます。土壌はこの地でも最良のアルバリサ Albariza で、チョーク質(石灰質)を非常に多く含んでいるため水はけがとてもよく、また地層が深いため、暑く乾燥した過酷な夏でもブドウ樹に必要な湿度を十分に保つことができます。


❦ 醸造

スティルワインの醸造エリアは広大ですが整然として清潔で、手仕事と機械化のラインに無駄がなく完ぺきに管理されています。またバルバディーリョ・ファミリーが所有し管理する樽は、Sanlúcar de Barrameda/サン・ルカール・デ・バラメーダの街なかの理想的な環境下に構えられた数か所のセラーに寝かされており、その数は11,000樽以上に及びます。スティル・ワインの樽もシェリーやブランデーの樽もそれぞれにとって最良の条件のスペースが与えられ、シェリーの樽は良質なフロール(産膜酵母)を得るため、全ての樽の様子は細かく観察され、それぞれのキュヴェにとって最良の熟成条件となるように、時を経るごとに配置場所が変えられていくという徹底ぶりです。セラーの構造についても天井高や窓の配置など全てが計算し尽くされており、非常に理想的な環境を保っています。
バルバディーリョ・ファミリーは、“土地への配慮”、“今と未来の環境”、“高品質”、“イノベーション”、そして“倫理性”を重んじることを経営方針に掲げており、伝統手法を残しながらも、研究やテストを重ね、卓越した持続可能な生産プロセスを実現しています。また徹底して自然環境に配慮したブドウ栽培と醸造を行い、最も基準の厳しい国際的な認証を得ています。このように高品質なキュヴェを生み出し続けることにより、アペラシオン(原産地呼称)の地位の確保と向上にコミットし、スペインワインの競争力を高め、われわれ消費者に新しい価値とアイデアを与え続けています。