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Sabartes

サバルテス

サバルテスの写真1 サバルテスの写真2 サバルテスの写真3
URL
設立
本拠地 ()
当主 Josep Puig(ジョセフ・ピュイグ)
畑の総面積 26ha
資料提供 Firadis


❦ 詳細・歴史

シャンパーニュと同じ瓶内2次発酵の製法で造られるスペインのスパークリング・ワインであるカバはスペインのD.O.(原産地呼称ワイン)のひとつだが、生産地域ではなく製造方法により指定された特殊なD.O.である。その生産地域はカタルーニャやラ・リオハなど複数の州にまたがり、土地の気候、土壌、使われるブドウ品種により味わいは様々に異なるが、その中心的地となるのは生産量全体の90%以上を占めるカタルーニャ州のペネデス地区である。

カバ発祥の地でもあるこのペネデスに位置するサバルテスは1980年代後半に再建されたワイナリーである。その際パレリャーダやチャレロなど土着品種だけでなくシャルドネなどの国際品種が植えられ、この地に新たな品種の可能性をもたらしたパイオニアとなった。契約農家からブドウやバルクワインを買い付ける大手生産者が多い中、所有畑のブドウのみからカバを手掛ける事にこだわり、収量制限(平均約46hl/ha)はもちろん、ブドウ畑だけでなく森に植林するなど周囲の環境にも配慮した栽培から醸造、ボトリングまで、どの行程においても細心の注意を払えるように一貫して自社で行い、常にクオリティ向上を追求している。


❦ 畑

所有畑面積 26ha
土壌 粘土石灰
栽培方法 環境に配慮したブドウ栽培。ブドウだけでなく森に植林する等、周囲の環境保全にも努めている。ISO9001取得済み。収量は平均約46hl/haまで制限する。

海岸線から10kmと地中海の影響を大きく受けた穏やかな気候と、日照量豊富な南斜面の畑という恵まれた環境の中で健やかに成熟したブドウは9月から10月に収穫される。


❦ 醸造

クリーンなブドウを得るために暑い日中は避け、朝4時から収穫。プレスした果汁は使わず、ブドウの自重で自然に流れ出たフリーラン果汁のみを使用。ベースワインの発酵は13-14度で温度管理しながら21日間かけてステンレスタンクで行う。

クリーンでフレッシュなブドウを得るため、まだ気温が低い早朝4時から収穫が行われ、さらにその魅力をピュアに表現するために、プレスした果汁は使わず、ブドウの自重で自然に流れ出たフリーラン果汁のみを使ってベースワインが造られる。さらに、持続性のある細かな泡を育て複雑味を与えるため、瓶内熟成では法定期間よりも長い時間が費やされる。ワインの源となるブドウのクオリティを第一に考えた栽培と、その力を引き出すための丁寧なワイン造り。ここから豊かな果実と爽やかさが共存する素直な美味しさが魅力のカバが生まれるのである。