Vinyes Singulars
ヴィニェス・シングラス
❦ 詳細・歴史
挑戦的なワインメイキングを行う若手醸造家が台頭するペネデイス。近年はペティアン・ナチュールに特化した造り手が目立ってきた。元々が高品質なカヴァの銘醸地なので不思議もない。ユニークな味わいの地場品種チャレロはその高い酸度と鮮烈な芳香性、まさにスパークリングのために存在しているようなブドウで、その個性を活かしたワインはフランスナのチュラルワイン界隈でも評価高い。
ヴィニェス・シングラスを取り仕切るイグナシ、彼もまさに”とんがった”ペネデス新世代の一人で、その強烈なポートフォリオは早くもバルセロナや、パリ、ロンドンなどで活躍する感度の高いソムリエ達の間で話題になっている。個性異なる3種のペットナット、果皮浸漬や栗樽熟成もよる瑞々しいアンバーワイン。全体的にハイトーンで、クリーンな味わい。ナチュラルワインにありがちな欠陥は見受けられない。
❦ 畑
農場は120ヘクタールと大きいですが、そのうち34箇所だけがブドウ園に捧げられています。
❦ 醸造
ワインメイキングにおいては一切の亜硫酸を使用しないイグナシだが、16年のスティルワインで一部瓶詰めの際、初めて少量の亜硫酸を使用してみた。味わいにより鋭角さが出るらしいよ、と友人のワインメーカーから聞いて試したそうだ。
イグナシのお嬢さんのマールちゃんが描くアートラベルワインは世界中で大好評。1000Racesなど”いたずらがき”シリーズに加え、新商品のスモイ・ロゼでは、かたつむりを描いた。美術家のお母さん譲りの才能が爆発している。