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Casa Rojo

カサ・ロホ

カサ・ロホの写真1 カサ・ロホの写真2 カサ・ロホの写真3
URL http://www.casarojo.com/en/
設立 2011年
本拠地 Balsapintada(バルサピンタダ)
当主 Jose Luis Gomez(ホセ・ルイス・ゴメス)
畑の総面積
資料提供 Firadis


❦ 詳細・歴史

近年、従来この土地にはなかった醸造方法が採用されることにより、アルバリーニョの表現は更に多彩になった。シュール・リーやバトナージュ、樽熟成がもたらすボリュームと複雑さが、ミネラル豊かでストレートな生来のキャラクターに広がりと奥行きを与える。現在、最も注目を集めるこのスタイルのアルバリーニョは、2012ヴィンテージでスペイン最高の白を生み出した。それは、スペインソムリエ協会が主催するスペインワインのみを対象とした最も重要かつ歴史あるコンクール、プレミオ・バコにて、初ヴィンテージで白ワインの頂点に輝いたアルバロ・セレセダである。

このワインを手掛けるカサ・ロホは、スペインの複数の若い醸造家やソムリエなどからなるユニークなプロジェクトで、「優れた生産地と土着品種で偉大な単一品種のワインを造る」ことを目指すワイン造りのエキスパート集団だ。スペインというひとつの国の中にある異なる文化、アロマ、テロワールを表現するため、リオハ、プリオラート、リベラ・デル・ドゥエロなど、12の生産地でワインを手掛けている。リアス・バイシャスにおけるアルバロ・セレセダのプロジェクトは、2011年、リアス・バシャスで最も重要なサブ・リージョン、バル・ド・サルネスにある素晴らしい畑との出会いから始まった。その畑は大西洋に向かって開けたモンテ・ビリニャスのなだらかな南向き斜面に位置し、海の気候を享受する。バル・ド・サルネスは5つあるサブ・リージョンの中で最も涼しく雨が多いエリアだが、ブドウの葉や実に湿気をこもらせないように、この畑では伝統の棚仕立てで栽培が行われている。
リアス・バイシャスでアルバリーニョを造るならこの畑からしかない、と考えた彼らは、ブドウのポテンシャルを最大限に引き出すべく、バル・ド・サルネスの老舗マル・デ・フラデスの協力の下、最良の醸造方法を模索した。マル・デ・フラデスは、元エル・ブジのトップ・ソムリエであり、現在はジャンシス・ロビンソンのパープル・ページの記者やデカンターのテイスターとして活躍するスペインワインのスペシャリスト、フェラン・センテジェスが、デカンターで100点評価したアルバリーニョを生み出したこの地のスペシャリストである。構想から1年、彼らが辿り着いた醸造方法はマセラシオン・カルボニックとシュール・リーだった。一般的にマセラシオン・カルボニックは赤ワインに対して用いられ、白ワインに採用されることは珍しい。しかし、特殊なタンクの中で圧搾前の一部のブドウに低温のマセラシオン・カルボニックを行うことで、味わいのフレッシュさを保ちつつ、アロマをより強く引き出すことができる。更に、細かな澱とともに数ヶ月熟成させるシュール・リーの手法により、酸とミネラルの堅固なストラクチャーにふさわしい厚みがワインに与えられる。

アルバロ・セレセダは、これまでにない奥行きと複雑さを備えつつも、アルバリーニョ特有のアロマティックな芳香や、リアス・バイシャスを代表する海を感じさせる塩っぽさと独特のミネラル感に満ちている。スペイン随一の白の産地、リアス・バイシャスを知る上で、今飲むべき最上のワインだ。


❦ 畑

Not Available...


❦ 醸造

手摘みで収穫後、除硬・破砕。ブドウの60%をメトード・ガニメテという特殊なタンクを使い、低温で約20時間マセラシオン・カルボニック。こうすることでブドウの酸化やバクテリアの汚染を防ぎ、味わいのフレッシュさを保ちつつ、アロマをより強く引き出すことができる。その後、ブドウはプレスする。残りの40%のブドウは除硬・破砕後、直接プレス機にかけ、フリーラン果汁のみを用いる。どちらのマストもステンレスタンクにて16度で20日かけてゆっくりと自然酵母を用いてアルコール発酵。発酵後は軽く澱引きをし、細かい澱とともに数ヶ月熟成させる。