Tomada de Castro
トマダ・デ・カストロ
❦ 詳細・歴史
トマダ・デ・カストロは、このバル・ド・サルネスのクラシックな魅力を表現する生産者の一人だ。創業は1998年と若いが、100年以上もこの地でブドウ栽培を行ってきた歴史ある栽培家で、ワイナリー設立以前もブドウは他に売ることなく、自家用ワインを手掛けてきた。設立者のカルロス・カストロが目指すのは、ブドウの最高のクオリティを引き出し、ナチュラルでデリケートな要素を余すことなくアルバリーニョの香り高さをワインに表現することである。
❦ 畑
畑仕事に最も手をかけ、醸造では人の手の介入を最小限にとどめるワイン造りには、リアス・バイシャスの伝統とクリーンな現代的手法が共存している。バル・ド・サルネスのみに所有する8haの畑のブドウはアルバリーニョ100%。雨が多い気候の中、ブドウの葉や樹の間の通気性を確保するため、昔ながらの棚仕立てで栽培を行っている。また、かび病が発生しやすい環境だが、入念な畑仕事を行うことで、薬剤の使用を最小限に抑え、畑を健全に保つよう努めている。
❦ 醸造
ブドウのクオリティを第一に考えた醸造方法は至ってシンプルだ。ブドウの実が互いを押しつぶさないよう、ブドウは収穫後、小さなカゴに入れて速やかにセラーに運ばれプレス機に入れられる。低温で温度管理しながら行うアルコール発酵や、澱引き後の熟成にはステンレスタンクを使用。現在ではカルロスの娘であり醸造家でもあるエリサベトもワイナリーに加わり、バル・ド・サルネスの王道のアルバリーニョというべき表現に更に磨きがかかる。2012年には新たなキュヴェ、グラン・リバドが生みだされた。ワイナリーが本拠を置く町、リバドゥミアに因んで名づけられたこのワインには、ワイナリーの誇りとともに、シンプルにリラックスしてリアス・バイシャスのアルバリーニョを楽しんでほしいという彼らの想いが込められている。