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Bodegas Bocopa

ボデガ・ボコパ

ボデガ・ボコパの写真1 ボデガ・ボコパの写真2 ボデガ・ボコパの写真3
URL bocopa.com/
設立 1987年
本拠地 Alicante(アリカンテ)
当主 Gaspar Pedro Tomas Martinez(がスパー・ペドロ・トーマス/マルティネス)
畑の総面積 4000ha
資料提供 Firadis


❦ 詳細・歴史

1957年にD.O.に制定されたアリカンテは、スペイン南東部、地中海に面するバレンシア州の南部に位置する。ワイン造りの歴史は古代ローマ時代までさかのぼることができ、16-17世紀にはヨーロッパ各地にワインが輸出されていた生産地だったが、20世紀に入り、他の産業が発展するとワイン造りは大幅に縮小され、質より量を優先するバルクワインの産地となってしまった。

この状況を打破すべく、1987年に設立されたのがボコパである。D.O.アリカンテ内の複数の協同組合が統合することで誕生したこのワイナリーが、設立以来ポリシーに掲げるのは「アリカンテのブドウ栽培の未来を造ること」である。それまで質は二の次だった栽培家の意識改革に取り組み、栽培の技術指導を徹底した。更にワイン造りの全行程を一括して厳正に管理できるよう醸造施設も刷新し、ワインのクオリティ向上に努めた。彼らの取り組みはこのD.O.に「価格も価値も低いバルクワイン」から「質の高い元詰めワイン」の産地に転換するという動きをもたらしたのである。


❦ 畑

現在、加盟栽培家は約1800軒。4000haにも及ぶ所有畑はD.O.アリカンテ全土に広がり、その生産量はアペラシオン全体の40%を占める。ボコパの強みはこの広大な畑にある。D.O.アリカンテは地中海沿岸部と内陸部という2つのサブゾーンからなるが、それぞれの土地に最適な品種を栽培することができ、クオリティの高いブドウを育む畑を選りすぐることができる。栽培では農薬等の化学薬品の使用を出来るだけ控えており、一部の畑では有機農法も取り入れている。

規模が大きいからこそ可能な安定したクオリティを誇るボコパが手掛けるワインの中でも、コンデ・デ・アリカンテのコストパフォーマンスは傑出している。D.O.アリカンテの中でお買い得な赤の産地として注目を集める内陸のサブゾーンに所有する畑から区画を厳選して造られるこのワインは、スペイン南部の温暖な気候がもたらす豊かな果実と乾燥した内陸部ならではの凝縮感を備え、価格に期待する以上の力強さを備えている。リーズナブルでクオリティが高く、土着品種から国際品種まで多種多様なワインが存在するスペインの魅力を堪能するのにうってつけである。


❦ 醸造

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