Screaming Eagle
スクリーミング・イーグル
❦ 詳細・歴史
スクリーミング・イーグルは1986年不動産業で成功を収めたジーン・フィリップス女史によって設立されました。設立してしばらくの間は収穫したブドウを地元ナパのワイナリーに売却していましたが、ロバート・モンダヴィの助言もありワイン造りを開始します。ワイン・メーカーにはかの有名なリチャード・ピーターソンの娘で、シャトー・モンテレーナを所有するボー・バレットの妻でもあるハイジ・ピーターソン・バレットを招集します。ハイジ・ピーターソン・バレット自身も著名なワイン・メーカーで”ワインのファーストレディ“とも称され、アメリカの名だたるカルト・ワインを手掛けています。
スクリーミング・イーグルのファースト・ヴィンテージは1992年。
2006年にはチャールズ・バンクとスタン・クロエンケに売却され、ワイン・メーカーはアンディ・エリクソンに変わります。また栽培管理者にはコルギン、ブライアント・ファミリー、ハーラン・エステートなど数々のカルト・ワイナリーで栽培を行っていた天才栽培家デイヴィッド・アブリューを招集。
オーナーが代わり最初に決定した事は畑の大部分の植え替えでした。およそ70%に当る部分を植え替えています。
続いてセカンド・ワインを造る事で品質を向上。
これによりオーナー、ワイン・メーカーが変わろうともその評価と名声は落ちる事はありませんでした。
2009年にチャールズ・バンクとスタン・クロエンケはパートナーシップを解消。スタン・クロエンケがスクリーミング・イーグルに残り、チャールズ・バンクはワイン業界への投資に焦点を当てた投資会社テロワール・キャピタルを設立しました。
スクリーミング・イーグルのワイン・メーカーは設立時のハイジ・ピーターソン・バレット、アンディ・エリクソンと続き、2012年9月ハーラン・エステートで働いていた若干29歳のニック・ギスラソンに引き継がれます。
今日もスクリーミング・イーグルの生産量は少ないままでヴィンテージに応じておよそ年産500〜850ケース程です。また2012年から新たにソーヴィニョン・ブランの生産を開始、こちらは50ケースのみの生産です。同年にはセカンド・フライトと呼ばれるセカンド・キュヴェもリリースをスタート。こちらは2006年ヴィンテージがファースト・ヴィンテージです。
価格はさておき、スクリーミング・イーグルはカリフォルニア州で生産される最高のカベルネ・ソーヴィニヨンの候補に挙げられます。
❦ 畑
2016年現在スクリーミング・イーグル・ワイナリーでは48エーカーで栽培が行われていますが、そのうち22〜23エーカーをスクリーミング・イーグルの生産に当て、残りをセカンド・フライトとソーヴィニヨン・ブランの生産に当てています。
オークヴィルに位置し、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー30%、カベルネ・フラン10%が栽培されています。一時はプティ・ヴェルドも栽培されていましたが1995年の収穫ののちに引き抜かれました。
細かく分けると畑は52区画に分類され、土壌は火山性土壌、ローム、青粘土と多彩。斜面の向きは西向きで、ユニークなミクロ・クリマはブドウの早熟を促し、スクリーミング・イーグルはしばしばナパ・ヴァレーで最も早く収穫が行われるワイナリーの1つに挙げられます。
❦ 醸造
スクリーミング・イーグルは各プロットのサイズや必要に準じて多様なオーク・タンク、バレル、そしてステンレス・タンクで醸造を行っています。
2010年ヴィンテージより偽物から消費者を守る為にオンラインで気軽にチェックを行う事が出来る認証シールを導入しました。