Sine Qua Non
シン・クア・ノン
❦ 詳細・歴史
シネ・クア・ノンはサンタバーバラ近郊のオーク・ビューに位置する小さなワイナリーです。
シネ・クア・ノンとはラテン語で『不可欠なもの』という意味ですが、オーナー兼ワインメーカーであるマンフレッド・クランクルが語る“シネ・クア・ノン”とは、『真の美しさとは個々の主観を超越して心を開くと感じられる』という少し哲学的な考えによるものです。
1992年のリリース以来、ラベルは毎年アート性のあるデザインに毎年変更し、同じラベルは二度と使いません。またラベルだけではなくブレンドやワイン名も毎年替えております。
各ワインにはユーモラスな名前をつけており、過去には〝Against the Wall(壁に向かって)〟〝Other Hand(別の手)〟〝Impostor Mc Coy (ペテン師マッコイ)〟等があります。
それだけ毎年違うワインを造り続けながらも、過去にロバート・パーカーから13度も100点満点を獲得しております。
[ワイン名とエチケットを変えることについて]
前述した通りSine Qua Nonは毎年ラベルを変えております。この事について、オーナーのマンフレッド・クランクルはこう語ります。
ワイナリーを立ち上げた90年代前半の当時は、ワインのエチケットはほとんど似たような感じでした。偽物のシャトー(フランスでも珍しい本物の城がカリフォルニアにあるわけがありません)がヨーロッパ風に、家紋まで付けられて印刷されていました。
私はこのようなフランスを模倣しただけの、アメリカらしさのないエチケットを嫌い、自身の哲学に沿ったワインを造るのと同時に、エチケットもその哲学に合わせようと思いました。更にエチケットのデザインだけでなく、ワインの名前も毎年変えることにしました。つまらなかったワインのエチケットに革命を起こせたことを誇りに思っています。
[2大ワイン漫画にも登場]
ワイン漫画「神の雫」、「ソムリエール」にもシネ・クア・ノンが取り上げられました。
ソムリエールには、弊社取り扱いのパーカー100点獲得ワインAtlantis Fe2 O3が掲載。
更に神の雫では長期熟成のリザーブ・タイプ The Inauguralが掲載。しかも「神の雫」では「十二使徒」の中の「第七の使徒」としてシネ・クア・ノンが取り上げられ、物語の重要な核として扱われております。
❦ 畑
[シネ・クア・ノンが生み出される畑]
現在、シネ・クア・ノンは4つの自社畑と2つの契約畑の葡萄から造られています。この全ての畑で、認定はありませんが有機栽培を行なっています。
【自社畑】
・ELEVEN CONFESSIONS
サンタ・バーバラの東、サンタ・リタ・ヒルズに位置する22エーカーの畑です。主にシラーとグルナッシュが栽培され、少量のヴィオニエ、ルーサンヌも作られています。比較的涼しい気候で、11月頃収穫されます。熟成がゆっくりと進むため、風味の豊かな果実が採れます。
・CUMULUS
サンタ・バーバラの南、オークビューに位置する畑で、シネ・クア・ノンのワイナリーもここにあります。いくつかの区画があり、シラー、グルナッシュ、ルーサンヌの他、プティ・マンサンやトゥーリガ・ナシオナル、ムールヴェードルやプティ・シラーが栽培されています。比較的暖かく、通常一番最初に収穫が行われます。
・THE THIRD TWIN
セントラルコーストの街、ロス・アラモス近郊に位置する、2010年に購入した畑です。樹齢10年ほどのシラーやプティ・シラーが植えられています。砂質土壌で、全て自根葡萄です。
・MOLLY AIDA
サンタ・マリアの東、テパスケット・キャニオンに位置します。標高1800フィートの畑に、2012年の春ムールヴェードルを植樹しました。
【契約畑】
・WHITE HAWK
THE THIRD TWINから程近いところに位置する畑です。砂質土壌で、シラーが作られています。
・BIEN NACIDO
サンタ・マリアにある畑です。この畑のシラーから、最初のシネ・クア・ノン“Queen of Spades”が生み出されました。現在はシャルドネなどが栽培されています。
❦ 醸造
Not Available...