Bodega Bouza
ボデガ・ボウサ
❦ 詳細・歴史
ボデガ・ボウサのワイン造りは1998年にカネロネス県のラス・ビオレタスという町で、樹齢35年のブドウ畑を購入したことから始まりました。
エリサとファン・ボウサはワインメーカーのエドゥアルド・ボイド氏と共に、テロワールとヴィンテージを反映させた最高品質のワインを造るワイナリーを目指してプロジェクトを開始しました。しかし設立当初は醸造設備が足りず、友人の施設でワイン造りを行う事もある程何もないところからのスタートでした。
数年の苦労の時を経て、2001年にモンテビデオ県のメリリャで彼らは新たなブドウ畑を取得することになります。そこには1950年-60年代に使われていた古い小さな醸造施設があり、そのサイズ感は彼らのプロジェクトの目的である『少量生産で高品質なワインを造る』のに最適でした。昔ながらのコンセプトを残しつつ改修するとともに、現代の質の高いワインを造るための醸造設備を導入し、そこでワイン造りを行うことに決めたのです。
2001年にウルグアイに初めてアルバリーニョを植えたのが、ガリシア地方にルーツがあるボウサ家と言われています。ウルグアイの気候条件が温暖湿潤なガリシア地方と似ていることも手伝い、同品種はウルグアイの土地にうまく適応し、ウルグアイを代表するブドウ品種の1つとなりました。
2003年に正式に現在のボデガ・ボウサが設立して以来成長を続け、現在では5つの異なるエリアでブドウ畑を購入し、自社ブドウにこだわりを持って、当初の目的としていた各エリアのテロワールを表現した高品質なワイン造りを行っています。
今日彼らのユニークなワインは国内外で高い評価を受けており、ウルグアイを代表するワイナリーの1つとなっています。
ボデガ・ボウサの創業メンバーの1人であるエドゥアルド・ボイド氏は、ウルグアイのカネロネスでワイナリーを所有する家族の元に生まれ、幼少期からブドウ畑でワインと共に育ちました。
1980年代から今に至るまでワイン業界で研鑽を積んできただけでなく、ウルグアイを代表するワイン醸造大学の教授としても尊敬を集めており、国際的な研究チームでさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。
彼こそがウルグアイで初めてのアルバリーニョワインを造り、また、『パン・デ・アスカル』という新たなブドウ産地をボウサ家と共に開拓した人物なのです。
❦ 畑
大西洋の影響を受けるモンテビデオ メリリャの畑
ワイナリーが位置するモンテビデオ県メリリャの畑は,モンテビデオ湾から北に約10kmに位置し、大西洋とラ・プラタ川の影響を受け温暖湿潤な気候にあります。全体的な気候はボルドーに似ているとも言われており、四季がはっきりとしているため、強い個性を持ったワインが生まれてきます。
保有する畑は約10haで石灰岩を多く含むローム質・粘土質の肥沃な土壌となっており、日照の多い傾斜のある北向きの畑はタナ、メルロを中心に長熟の品種を植え、程良く日照の当たる南と南西の斜面にはアルバリーニョ、シャルドネ、テンプラニーリョなど早熟品種が植えられています。
ブドウ畑が位置するエリア独自のミクロクリマや土壌の種類、日照量等を考慮し、気候の多様性を活かして個性豊かなワインを目指して栽培管理を行っています。さらに各畑を0.5haごとに管理し、その区画の特徴に合わせた栽培を細やかに行っています。収穫されたブドウは最終的なブレンドがなされる前までは区画ごとに醸造されます。この管理手法により区画が持つ特徴やその区画の特徴が果実とワインに及ぼす影響の理解が毎年深まり、翌年の栽培に活かされていきます。
サステナビリティにも強くコミットしており、可能な限り化学薬品を使用せずにブドウ畑を管理しています。IPM(Integrated Pest Management, 統合的な害虫管理)のガイドラインに基づき、化学薬品を使用する代わりに、葉を間引くことで病気のリスクを低減させたり、生物多様性を促し食物連鎖を活用して害虫を駆除したりする等の手法を活用しています。畑の畝間には失われつつあった自生の植物が生えるようになっています。
❦ 醸造
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