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VINA FALERNIA

ビーニャ・ファレルニア

ビーニャ・ファレルニアの写真1 ビーニャ・ファレルニアの写真2 ビーニャ・ファレルニアの写真3
URL https://falernia.com/
設立 1998年
本拠地 Vicuña(ビクーニャ)
当主 Aldo Olivier Gramola(アルド・オリヴィエ・グラモラ)
畑の総面積 320ha
資料提供 INABA


❦ 詳細・歴史

オーナーのアルド・オリヴィエ・グラモラ氏は、1951年に北イタリアのトレンティーノ(アルプス山脈の麓)からチリへ移住してきた家族の出身です。1972年にエルキ・ヴァレーへ移り住み、当初はチリの伝統的な葡萄蒸留酒「ピスコ」用のブドウ栽培と蒸留所経営で成功を収めました。

1995年、アルド氏のもとを北イタリアで醸造家として活躍していた従兄弟のジョルジオ・フレサッティ氏が観光で訪れます。ジョルジオ氏はエルキ・ヴァレーの特異な気候と土壌のポテンシャルをひと目で見抜き、なんと「滞在わずか2時間」でこの地での本格的なワイン造りを決意したと言われています。

1998年、当時はまだ誰も本格的なスティルワイン造りを行っていなかったエルキ・ヴァレーに「ビーニャ・ファレルニア」を設立。周囲からは「砂漠でワイン造りなど不可能だ」と言われながらも、最新技術を駆使してプレミアムワイナリーへと成長させ、エルキ・ヴァレーをチリを代表する高級ワイン産地へと押し上げました。

ワイナリー名は約2000年前の古代ローマ時代に最高峰と讃えられた幻の銘醸ワイン「ファレルノ(Falerno)」に因んで名付けられました。


❦ 畑

ファレルニアの最大の特徴は、独自の微気候を持つ、極端な環境の畑にあります。年間降水量が100mmに満たない極乾燥地帯ですが、涼しい太平洋からの風と、アンデス山脈から吹き下りる冷気がブドウに強烈な個性を与えます。

ホヮンタ(Huanta)
標高1,700m〜2,070mに位置し、「世界で最も標高の高いブドウ畑の一つ」として知られています。太陽が焼けるように照りつける日中と、夜間の劇的な冷え込み(寒暖差)により、ブドウは非常に豊かなアロマと生き生きとした天然の酸味を蓄えます。約1500年前のインカ帝国時代の石造りの水路を今も利用して、アンデスの雪解け水を引いています。

ペドリスカル / ペドロガル(Pedregal)
標高650mに位置する、かつての川床だった場所。2年がかりで川の流れを変えて開墾した畑です。その名の通り(ペドロ=石)、丸い川石がゴロゴロと転がる砂質の痩せた土壌で、フランスのシャトーヌフ・デュ・パプやボルドーのグラーヴ地区に酷似しています。地熱を蓄える石のおかげで、チリの看板品種である「カルムネール」や「シラー」に最適な環境です。

チリ全土の特徴でもありますが、 Falerniaのブドウはすべて接ぎ木をしていない「自根」で、かつ有機的なアプローチで栽培されています。


❦ 醸造

醸造家ジョルジオ・フレサッティ氏の哲学により、イタリアの伝統的な高級ワインの技術がチリの地で大胆に取り入れられています。

アパッシメント(陰干し)の導入
彼らのアイコンでもある「レセルバ・カルムネール」やトップキュヴェの醸造には、イタリアの高級ワイン『アマローネ』と同じ「アパッシメント(ブドウを乾燥させて糖度と旨味を凝縮させる技法)」を導入しています。ファレルニアでは、乾燥した気候を活かしてブドウの房を収穫前に「樹上で直接半乾燥」させる手法などを取り入れ、リッチで濃厚、かつ非常に滑らかなタンニンを持つワインを生み出しています。

「設備は全てイタリア製で、区画ごとに醸造」・・160個のタンクと1,000個の樽を所有、ワイナリー設立当初からすべての区画ごとにタンクを分けて醸造しています。タンクやボトリングマシーンはイタリアから輸入したものを使っています。ステンレスタンクは、温度を同じに保つため、厚さが12cmもあるものを選んでいます。赤ワインの発酵タンクの上には2本のピストンが付いており、果帽をこのピストンで突き崩し、マストの中に沈めます。伝統的なポンピングオーバーよりも、マストに負担が少ない柔らかな抽出が可能となります。

「フランス製のフレンチオーク樽、アメリカンオーク樽」・・熟成用の樽は、フレンチオークもアメリカンオークも、フランスのタランソー社製を使っています。「フランスのメーカーによるアメリカンオークのほうがエレガント」とフレッサティは話しています。瓶詰め前のフィルターは、赤は1回のみ、白はマロラクティック発酵をさせないので二次発酵を避けるため、2回通します。