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Fallet Gourron

ファレ・グーロン

ファレ・グーロンの写真1 ファレ・グーロンの写真2 ファレ・グーロンの写真3
URL https://www.instagram.com/thomaas_crouzet/
設立 1957年
本拠地 Avize(アヴィズ)
当主 Michel Fallet et Marie-Claire Fallet(ミッシェル・ファレ & マリー・クレール・ファレ)
畑の総面積 4ha
資料提供


❦ 詳細・歴史

ミシェル・ファレとマリー=クレール・プレヴォスタは、1957年に家族経営のシャンパーニュ・ハウスを設立しました。
栽培農家が自社でシャンパーニュを瓶詰めするようになるずっと前から、自社でシャンパーニュを造り始めました。当時はほとんどの栽培農家が協同組合や大手メゾンにブドウを販売していました。

長年にわたり、彼らは最高級のシャルドネ畑から、純粋で伝統的なブラン・ド・ブランを生産することで高い評価を築き上げ、そのブドウは大手シャンパン・メゾンからも長らく求められてきました。

同じアヴィーズ村に拠点を置くアンセルム・セロス(ジャック・セロスの当主)は、ファレ夫妻(特にミシェル・ファレ氏)を深く尊敬しており、大きな影響を受けたと言われています。

ファレ夫妻が造るシャンパンを「アヴィーズのテロワールを最も純粋に、かつ伝統的な手法で表現している鏡」のように捉えていました。セロス自身が革新的な手法で世界を驚かせる一方で、隣人で古くからの友人でもあるファレ夫妻が守り続ける「古き良き、酸化熟成を伴う大樽熟成のスタイル」を高く評価していました。

アンセルム・セロスも熟成の重要性を説いていますが、ファレ夫妻が10年近い歳月をかけてセラーでワインを眠らせる忍耐強さは、同じ村の造り手として指針の一つとなっていました。

また、ファレ夫妻が1950年代から使い続けているアルザス産の古い大樽による醸造は、セロスが自身のスタイルを確立する上での精神的な支えやヒントになっていたと言われています。

現地のワインジャーナリストや愛好家の間では、アンセルム・セロスが若かりし頃や自身のスタイルを模索していた時期に、経験豊かなミシェル・ファレ氏から多くを学び、彼を「精神的な師(メンター)」の一人のように慕っていたというエピソードが語り継がれています。

両者ともアヴィーズを代表する偉大な造り手ですが、セロスが「華やかなカリスマ」であるのに対し、ファレ夫妻は「沈黙を守る職人」という対照的な存在でした。セロス自身がメディアで注目を浴びる中でも、隣で黙々と作業を続けるファレ夫妻のストイックな姿勢に、常に敬意を払っていたことは有名です。

伝説的な女主人、ファレ夫人は、アヴィーズの中心部で60年以上にわたり、ひっそりと卓越したブラン・ド・ブラン・シャンパンを造り続けました。
尊敬と畏敬の念を集めながらも、「目立つことを避けなさい」という亡き夫の助言に従い、表舞台に出ることを頑なに避け続けました。その結果、彼らのシャンパーニュは「知る人ぞ知る名品」として、シャンパーニュ界において謎めいた存在であり続けました。
この地域で最もよく守られた秘密の一つと言えるでしょう。
シャンパーニュ地方以外ではほとんど見かけることがない幻のシャンパーニュです。

現在もドメーヌ・ファレは家族経営を続け、ミシェル・ファレ氏が築いた卓越した伝統と、真のシャンパン造りへのこだわりを受け継いでいます。

ファレ家の哲学は、ワインが自然に熟成するのを待つことであり、リリース前に完璧な熟成状態に達するまで、一本一本丁寧に管理しています。樹齢75年の極上のシャルドネのブドウの木が、選りすぐりの区画に植えられ、伝統的な手作業によるワイン造りと相まって、アヴィーズのテロワールの純粋さと骨格を常に際立たせるワインを生み出しています。


税金対策で3つの名義でリリースされています。
Fallet-Prevostat (プレボスタはファレ夫人の旧姓)、Fallet-Crouzet と Fallet-Gourron。
ファレ夫妻には結婚した時に名前がグーロンとクルーゼに変わった2人の娘がいます。

2024年にマダム・ファレが亡くなった際も、アヴィーズのコミュニティ、そしてセロス家をはじめとする近隣の造り手たちは、一つの偉大な時代が終わったことを深く惜しみました。

マダム・ファレは生涯を通じてスポットライトを浴びることを避け、夫の遺志を継いで60年以上にわたりアヴィーズの伝統的なブラン・ド・ブランを造り続けた「シャンパーニュ界の隠れた偉人」として敬愛されていました。

マダムの逝去に伴い、一時期は存続が危ぶまれた時期もありましたが、医療の道を歩んでいた娘たちがドメーヌを引き継いでいます。彼女たちは両親が築き上げた「アヴィーズの真髄」とも言える伝統的な造りと品質を守ることを決意し、栽培・醸造を継続しています。
現在は、ジャーナリストの道に進んだ孫のThomas Crouzet(トマ・クルーゼ)氏もドメーヌに加わり、次世代の若い力へと確実に引き継がれました。

2025年はドメーヌにとって大きな転換点となりました。
これまで「神秘のベール」に包まれ、外部からの訪問や取材をほとんど受け付けなかったこのドメーヌが、孫のThomasの参画によって、ついにその重い門戸を少しずつ開き始めたのです。

長年、電話一本でさえ繋がりにくいと言われたドメーヌでしたが、Thomas の代になり、現代的なコミュニケーションやドメーヌの哲学を直接伝える機会が増えています。
これにより、彼らが守り続けてきた「大樽(フードル)熟成の真髄」が、より正しく世界に伝わるようになっています。

Thomasは、祖母マダム・ファレが亡くなる直前まで守り抜いた「10年以上におよぶ膨大なストック」という宝物を引き継ぎました。
2025年以降、彼がガイドする形でその伝説的な地下セラーを垣間見ることができるようになったことは、シャンパーニュ愛好家にとって最大のニュースの一つです。

門戸は開かれましたが、造りそのものは「変えないこと」をトマは誓っています。
「ファレ・グーロン / ファレ・プレヴォスタ」は単なる伝説の遺産ではなく、「現在進行形の偉大なドメーヌ」として新たなスタートを切りました。


❦ 畑

Not Available...


❦ 醸造

標準をはるかに超える8~12年という非常に長い期間、シュール・ラット(樽内熟成)を経て熟成されます。
18世紀に建てられ、約300年の歴史ある地下セラーは、これらのシャンパンをさらに高みへと昇華させる理想的な環境となっています。さらに、各シャンパーニュは常に2つの連続したヴィンテージをブレンドすることで、一貫性、深み、そして複雑さを生み出しています。

ブドウ畑における有機栽培、古く湿ったアルザス産の大樽で最長24ヶ月熟成させたスティルワイン、そしてその後の長期シュール・ラット熟成の組み合わせにより、極めてピュアなグラン・クリュ・シャンパンが生まれます。控えめで時代を超越した、最高レベルのスタイルです。