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Clos Cibonne

クロ・シボンヌ

クロ・シボンヌの写真1 クロ・シボンヌの写真2 クロ・シボンヌの写真3
URL https://www.clos-cibonne.com/
設立
本拠地 Le Pradet(ル・プラデ)
当主 Brigitte et Claude Deforges(ブリジット & クロード・デフォルジュ)
畑の総面積
資料提供


❦ 詳細・歴史

ー 200年以上の歴史を誇るプロヴァンスの老舗ドメーヌ
1787年、ルイ16世の王立海軍大尉であったジャン=バティスト・ド・シボン(Jean-Baptiste de Cibon)がこの地(ル・プラデ)に邸宅を構えたことが始まりです。ワイナリー名の「シボン」は彼の名に由来します。フランス革命後の1797年、所有権は現在のオーナーへと繋がるルー(Roux)家の先祖へと移りました。

ー 絶滅寸前の「ティブラン」の復活
20世紀初頭まで、この地はワインだけでなく、柑橘類や花の栽培も行う複合農園でした。転機となったのは1930年、ルー家のアンドレ・ロックス(André Roux)が跡を継いだときです。彼は他の作物の栽培をやめ、ワイン造りに専念。そして、フィロキセラ(ブドウの害虫)の被害でプロヴァンスからほぼ絶滅しかけていた古代品種「ティブラン(Tibouren)」のポテンシャルを信じ、私財を投じてこのブドウを再植樹・復活させました。

ー Cru Classé(クリュ・クラッセ)への選定
アンドレの熱心な品質向上への取り組みとプロヴァンスワインへの貢献が認められ、1955年にコトー・ド・プロヴァンスでわずか23(現在は18)のエステートにしか与えられていない高貴な称号「クリュ・クラッセ(特級)」に選定されました。また、AOC(原産地呼称統制)の規定でも、クロ・シボンはラベルに品種名(Tibouren)を表記できるという特別な許可を得ています。

現在はアンドレの孫娘ブリジットと夫のクロード・デフォルジュ、そしてその子供たちが5代目として伝統を受け継いでいます。



❦ 畑

地中海からわずか800メートルという coastal(沿岸部)に位置しています。

畑は海に向かって開けた、すり鉢状の斜面にあります。この地形が心地よい風の循環を生み、夏の猛暑からブドウを守って涼しさをもたらし、湿度による病害を防いでいます。

片岩(シスト)と粘土質土壌。水はけが良く、ワインに独特の塩気(サリニティ)とミネラル感をもたらします。

平均樹齢約20年のティブランを主体に、ゴブレ式(株仕立て)で栽培。セパージュ(ブレンド比率)はティブラン 90%、ガルナッチャ(グルナッシュ) 10%です。


❦ 醸造

発酵: 朝に手摘みで収穫された熟度の高いブドウを厳選。ステンレスタンクで直圧搾し、低温でじっくり10日間ほど発酵させます。

独自の「フロール(産膜酵母)」熟成: 発酵後、100年以上前の5,000リットルの大樽に移されます。ここでワインの表面にフロール(酵母の膜)が形成されます(ジュラワインやシェリー酒と同様の現象)。

熟成期間: このフロールの下で、最低12ヶ月から18ヶ月間じっくりと熟成させます。意図的な微酸化熟成(マイクロ・オキシデーション)を行うことで、他にはない複雑味と驚異的な寿命が生まれます。