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Raphaël Bartucci

ラファエル・バルトゥッチ

ラファエル・バルトゥッチの写真1 ラファエル・バルトゥッチの写真2 ラファエル・バルトゥッチの写真3
URL
設立 1992年
本拠地 Mérignat(メリニャ)
当主 Raphaël Bartucci(ラファエル・バルトゥッチ)
畑の総面積
資料提供 NOMURA UNISON


❦ 詳細・歴史

イタリア出身で、かつてはエンジニアだったというラファエル バルトゥッチ。何十年も前の夏、バカンスで訪れたビュジェを訪れた際、澄んだ空気やみずみずしい緑に心奪われ、この豊かな自然に囲まれて暮らそうと決心したといいます。その後、メリニャ村にある家屋と未開墾地を購入し、この地でずっと生きていこうと、自然により多く接する仕事ブドウ栽培を選び、ヴィニュロン(=ブドウ栽培・ワイン醸造家)を志します。
最初の数年間は、エンジニアの仕事で生計を立てながら、未開墾の荒地を切り開き、ブドウを植樹するという二束のわらじを履いて暮らしていましたが、1983年から本格的にワイン造りをスタートさせました。そして、ワイン造りが軌道に乗り始めた1992年からは、念願のヴィニュロンとして、ワイン造りに打ち込むようになったと言います。
ワイン造りにおいて助言を仰いだのは、ジュラのピエール オヴェルノワ。「醸造のメカニズムを知り抜いた上で、長年の経験に裏づけされたワインを造る偉大な人」とそれ以来ずっと親しく付き合っていると言います。


❦ 畑

カーヴ近隣にある南東から南西に向いた急斜面に広がる区画に畑があり、きめの細やかな粘土質と石灰質が混ざる土壌が特徴です。創業当時よりビオロジック農法を取り入れ、2004年よりエコセールの認証を取得しています。
「冷涼な気候ゆえ、通気性を良くし、ぶどうの収穫量を抑えないと味がのらない。」
「冬の剪定から収穫までの間、しなければいけない仕事をどれだけきっちりこなせるか、それが大事。」
などと淡々と語る姿は、まさに職人そのものです。「自分の手で全ての作業をする」をモットーに、品質を守るため仕事が行き届く範囲の2haほどという小さなぶどう畑を丹念に育てています。


❦ 醸造

ブドウを房ごと圧搾し、低温で澱下げを行います。補糖をせず自然酵母による発酵を行います。その際、12度以下の低温で1ヶ月ほどの時間をかけて、ゆっくりと発酵をすすめていきます。およそ2/3までアルコール発酵が進んだところで、簡単な澱下げをしてからビンに入れて仮栓をし、シャンパーニュのようなドザージュ(補糖)はせずにブドウ本来の糖分のみで瓶内二次発酵を行います。低温のセラーで寝かせること約3ヶ月。瓶内に炭酸ガスが発生し、発泡性を持ったワインとなります。瓶内には、ブドウ由来の糖分が一部残っており、それが、柔らかな泡立ちとともに、爽快な甘みを楽しませてくれます。