LINEで送る

les Quatre Piliers

レ・キャトル・ピリエ

レ・キャトル・ピリエの写真1 レ・キャトル・ピリエの写真2 レ・キャトル・ピリエの写真3
URL https://www.lesquatrepiliers.com/
設立 2020年
本拠地 Noyers-sur-Cher(ノワイエ=シュル=シェール)
当主 Valentin Desloges(ヴァランタン・デロージェ)
畑の総面積 12ha
資料提供 Vin Amis


❦ 詳細・歴史

【トゥーレーヌのニュースター。ソーヴィニョン・ブランとカベルネ・フランを新たな次元へ】

トゥーレーヌ地方、シェール渓谷に位置するワイナリー家族のもとに生まれたヴァランタン・デスロージュ。幼いころからワイン造りの道を志した。ボルドーの醸造学校卒業後はサンテミリオンのシャトー・マンゴ、ニュージーランド、アルザスのヴァンサン・シップ、シャサーニュ・モンラッシェのティエリー&ポール・ピヨ、ムルソーのラファエル・コシュ(コシュ・デュリ)など、さまざまなワイン生産者の下でブドウ栽培とワイン造りを学んだ。そして2019年、ヴァランタンは地元に戻り、自らのワイナリー、レ・キャトル・ピリエを設立した。畑を引き継ぐとすぐに、すべての畑をオーガニック栽培に転換した。「私は農業とブドウ栽培を営む家族のもとで育った。そこは”働くこと”に強い価値がある環境だった。私は常に懸命に働いてきたし、情熱を持って取り組んできたおかげで、知識を深めるのも早く、有名なドメーヌの門を開くことができた」とこれまでの経歴を振り返る。様々なワイン生産者の下で働いた中で、現在のヴァランタンに最も影響を与えたことを尋ねると、「すべての経験が、私の学びのさまざまな段階で行われたために、それぞれに影響があったが、特に印象深かったのはアルザスでの経験。その理由は、複雑なテロワールと、50%以上の急斜面で行う畑仕事にある。テロワールを理解してそれらを表現するための作業の重要性を学んだ」と教えてくれた。

2023年、ヴァランタンは家族のドメーヌから5 haを引き継ぎ、合計で17 haとなった。この新しい区画によりAncrage(アンクラージュ)というキュヴェの誕生につながった。現在、自分たちで醸造しているのは12 ha分のみで、それ以外はブドウのまま他のワイン生産者へと販売している。これ以上の量を醸造するつもりはなく、その他の区画はアグロフォレストリー(森林農法)に転換している。畑は約15の小さな区画に分かれ、最大でも1 ha程度。粘土石灰質が優勢な土壌で主にソーヴィニヨン・ブランを中心に、ピノー・ドニス、ピノ・ノワール、カベルネ・フランを栽培し、ごく少量シュナン・ブランやコー(マルベック)、ガメイなども手がけている。畑はシェール川の両岸1 km以内にあり、川からの暖気や西からの海洋性気候の影響を受ける、ロワールでも恵まれた位置にある。川の流れによって空気が循環し、春の霜害のリスクが下がる。また、畑が川の南北にまたがることで、日照や土壌構成が区画ごとに大きく異なり、その違いを生かすべく、ヴァランタンは栽培から醸造に至るまで、すべてを区画ごとに分けて行う。

シェール川右岸のノワイエ・シュル・シェール村に位置する5 haの畑は、2つのリュー・ディに分かれて植えられている。キャトル・ピリエ(Quatre Piliers)はドメーヌの名前の由来にもなっており、樹齢25年のピノ・ノワールが植えられている。丘陵の麓に広がる赤い粘土に覆われた温暖な土壌から、頂上にかけてのより冷涼な土壌まで、多様なテロワールが広がっている。ル・ピュイ・オ・シアン(Le Puit aux Chiens)には、3.5 haのソーヴィニヨン・ブラン(樹齢15-50年)と、平均樹齢30年のシュナン・ブランが植えられており、西向きの斜面に位置する。ノワイエ村で最も標高が高い冷涼なテロワールで、火打石を含む砂質土壌と白い粘土が主体となっている。石灰岩の母岩は地表から20-50 cmの深さにあり、繊細でアロマティックな果汁を生み出す。


❦ 畑

品種とテロワールを表現するワイン造り

現在17 haの畑を所有し、そのうちの12 haのブドウからワインを造り、残りは他生産者に販売をしている。畑は約15の小さな区画に分かれ、最大でも1ha程度。粘土石灰質が優勢な土壌で主にソーヴィニヨン・ブランを中心に、ピノー・ドニス、ピノ・ノワール、カベルネ・フランを栽培し、ごく少量シュナン・ブランやコー(マルベック)、ガメイなども手がけている。畑はシェール川の両岸1 km以内にあり、川からの暖気や西からの海洋性気候の影響を受けるロワールでも恵まれた位置にある。川の流れによって空気が循環し、春の霜害のリスクが下がる。また、畑が川の南北にまたがることで、日照や土壌構成が区画ごとに大きく異なり、その違いを生かすべく、ヴァランタンは栽培から醸造に至るまで、すべてを区画ごとに分けて行う。「目指すのは、土地と品種の個性を最大限に表現するワイン」と語る。地下には、”白い楽園”とも言える世界が広がっている。地下30 mに掘られた巨大なトゥフォ(白い石灰岩)の採石場が、地中からミネラル交換を促し、地下のセラーは通気孔としての井戸を通して地上のブドウ畑ともつながっている。「私が最も求めているのは、白ワインの調和と、赤ワインの豊かな味わい。新鮮な酸味を持つことで、時間が経ってもワインが若々しく活き活きとした状態を保てるようにしている。私は、本物で繊細、そしてエレガントなワインを作りたいと考えている」と自らのスタイルを語る。セラーでは、プレスに対する制御を特に重視している。圧力の加減やプレス時間、使用する果汁の選別まですべて綿密に調整する。全作業はビオディナミの月のカレンダーに基づいて行う。発酵はすべて自然酵母によるもので、清澄やろ過は一切行わない。ワインは、気温13度、湿度75 %の安定した環境に保たれたトゥフォのカーヴで熟成させる。


❦ 醸造

循環型ワイン造り、自作の樽とSO2を使用

ヴァランタンの、その土地を表現するという考え方はブドウだけにとどまらない。「エコシステムの一部として循環型社会を実現したい」とワイナリーから15 kmに位置するロッシュの森から、フランソワ・フレール社と協力してワインの熟成に使用する樽を造っている。「畑にいないときは、森の中にいる。私はドメーヌの近くの森から木材を選び、それを乾燥させた後、樽職人のもとで焼き入れを行う。使うのはきめ細かい木目のオークのみで、年間の生産はたった10樽。目指しているのは、長年にわたって一貫した品質を保ち、テロワールの力に応じて焼き入れを調整すること。これにより、樽を少なくとも20年間使い続けることができる。なぜなら、前工程から高品質なものづくりをしているという確信があるから。現在、ピノ・ノワールにはブルゴーニュの樽、カベルネ・フランにはシュヴァル・ブランの樽を使用しているが、将来的には全ての樽をこのロッシュの森の木から作りたい」と夢を語る。「偉大なワインを造るには10年かかると言われている。まだその道のりは長いが、目指しているのは、土地と品種の個性を最大限に表現すること。古くからの知恵—観察、忍耐、精密さ—に学びながら進んでいる。土地とヴィンテージの影響を感じられるようにするには、安定した品質の維持も重要だと考えているんだ。」ワインはフィルターをかけず、使用するのは自家製の純粋な火山性SO2以外、添加物を一切使用していない。