Cave de Tain l'Hermitage
カーヴ・ド・タン・レルミタージュ
❦ 詳細・歴史
カーヴ・ド・タンは1933年にルイ・ガンベール・デ・ロッシュ氏により設立された協同組合です。北ローヌの中心地、エルミタージュの丘陵地帯に畑が広がります。
その後代々ワイナリーは拡大を続け、今日では北ローヌ最大を誇る1,000haもの広大な畑で、300人以上の栽培農家と共に持続可能な農法に基づいて運営を行っています。フランス国内のみならず、世界的に著名なワインジャーナリストからも絶賛される共同組合で、北ローヌのクリュワインの先駆者的存在として知られています。
現在ではAOPクローズ・エルミタージュの約50%を生産する、北ローヌを代表する生産者です。
長い歴史を誇る北ローヌの中心地、ヴァランスとリヨンの間に伸びるエルミタージュの丘陵地帯にカーヴ・ド・タンの畑は広がっています。1,000ha以上にも及ぶ広大な畑から、エルミタージュ、クローズ・エルミタージュ、サン・ジョセフ、コルナス、サン・ペレーのAOPワインと、IGPクラスのバラエタルワインを生産しています。
北ローヌ全体のAOPワインの30%を生産する最大の生産者であり、かつ、AOPクローズ・エルミタージュ全体の約50%を生産しています。
[有名ワイナリーへも供給]
北ローヌ最大の生産者のためバルクワイン販売も多く行っており、販売先にはローヌの名立たる有名生産者も含まれます。
❦ 畑
2002年に、ブドウの成長状況を把握し品質を管理するため、「Vineyard Work Book」というシステムを導入しました。これは各区画ごとの全ての作業状況を記録、監視するコンピューター制御システムです。
また、2007年にはGPSマッピング・システムを導入しました。これは収穫後のブドウのトレーサビリティを可能とし、各テロワールの本質や特徴を掴む上で非常に有能なシステムです。それぞれの区画を調査・監視することで、収穫からボトリングまで、区画毎にブドウを管理することができます。
このように収穫からボトリングまでの工程を完全にオートメーション化することで、ブドウが酸化しないうちにスピーディにかつ厳しく選果を行い、品質の向上を可能としています。畑でのGPSマッピング・システムと共にIT技術を取り入れることで、ブドウがどの畑のどの区画から運ばれたのかを完全に把握することができます。
❦ 醸造
醸造に使用するステンレスタンクは温度の一元管理が可能なものを使用しています。
ピジャージュ機械は、伝統的な手法を踏襲した方法で作動し、最適な抽出時期を見極めることができます。小型のコンクリートタンクは温度を一定に保ち、ワインの清澄を行います。
オーク樽は数多く保有しており、合計150hlのワインを伝統的な手法で保管、熟成することが可能です。2,000樽にものぼるフレンチオークでは、タンニンとストラクチャーの備わったフルボディのワインが生み出されます。
■ワイン・アドヴォケイト誌
「タン・レルミタージュ村周辺に広がるカーヴ・ド・タンは、フランスで最も優れた協同組合の一つで、北ローヌで非常に驚くべき品質のワインを生産する」
(2012年12月号Wine Advocate誌より抜粋)
■ジャンシス・ロビンソン ドットコム
「北ローヌのアペラシオン全体の半分近い生産量を誇るこの協同組合は、見事な高品質ワインを生産する。」
(2013年12月30日掲載JancisRobinson.comより抜粋)