オレゴンワイン入荷しました!
オルカ・インターナショナルさんからオレゴンワインが入荷しました。
Ken Wright Cellars ケン・ライト・セラーズ
Ken Wright Cellars ケン・ライト・セラーズ は、2005年のピノ・ノワールのセミナー、「オレゴン・ピノ・キャンプ」のブランドティスティングで、DRCに勝利したことで有名な ドメーヌ・セリーヌのブドウ栽培長だったケン・ライト氏のワイナリーです。
オレゴンのピノらしい凝縮感と繊細さがあり、畑ごとのテロワールの表現も見事で、しばしばオレゴンの生産者のなかでトップと言われています。
※コルクはブショネ、酸化の心配のないノマコルク(Normacorc)を使用しています。
オレゴンのAVAは2000年以降に設立されたものが多いですね〜
以前は、北西部のウィラメットヴァレーと中南部のアンプクア・ヴァレー、南部のローグヴァレーの大きな3つだけでしたが、そのなかで特にすばらしいワインが出来るところ、気候や土壌が異なるところがサブリージョンとして独立しています。
オレゴンの土壌をざっと復習してみると、
1)火山性土壌(ダンディーヒルズ、イオラ・アミティ・ヒルズ)
特徴:赤い果実主体。タンニンはソフトで酸味もやわらかく、比較的やさしい印象のピノが造られる
2)海洋性堆積土壌(ヤムヒル・カールトン、リボン・リッジ、マクミンヴィル)
特徴:黒い果実主体。タンニン、酸味、骨格のしっかりとした堅牢なスタイルのピノが造られる
その他、氷河流土砂質・シルト(チュヘイラム・マウンテンズ)、火山性土壌と堆積土壌を主体に、50種以上の土壌が存在(エルクトン・オレゴン)、古代の火山性花崗岩、粘土、ローム質から成る、鉄分の多い赤みがかったジョリー土壌(レッド・ヒル・ダグラス・カウンティ)、花崗岩質で水捌けの良い(アップルゲート・ヴァレー)シルト・ローム質土壌(コロンビア・ゴージ)黄土、石灰シルト(スネーク・リヴァー・ヴァレー)などがあります。かなり複雑です。オレゴンといえば、ピノとシャルドネとピノ・グリのイメージでしたが、シラーやカベルネに適した花崗岩、シルト土壌にはシラーやカベルネが栽培されています。
今回入荷したのは、2005年に設立したヤムヒル・カールトン(砂質、シルト質の母岩の上に海洋性堆積土壌)と2006年に設立したイオラ・アミティ・ヒルズ(火山性玄武岩と海洋性堆積土壌)のピノです。
=Yumhill Carlton District AVA ヤムヒル・カールトンのワイン=
Ken Wright Cellars Savoya Vineyard
ケン・ライト・セラーズ・ピノ・ノワール・サヴォイア・ヴィンヤード 2012
海洋性堆積土壌。1999年に植樹した自社畑のピノです。凝縮した黒い果実とスパイスのアクセントがあり、骨格がしっかりとしています。火山性土壌と比較してやや酸味は控えめです。
Ken Wright Cellars Savoya Vineyard
Ken Wright Cellars Pinot Noir Guadalupe 2012
ケン・ライト・セラーズ・ピノ ノワール・グアダルーペ 2012
真南を向いた海洋性土壌のピノ。毎年一番先に収穫する畑。濃い赤と黒いフルーツの特徴を備える。2012年ヴィンテージは酸味が高く、厚みのある果実とのバランスがよい。
Ken Wright Cellars Pinot Noir Guadalupe
=Eola-Amity Hills エオラ・アミティ・ヒルズのワイン=
Ken Wright Cellars Pinot Noir Canary Hill 2013
ケン・ライト・セラーズ ピノ・ノワール・カナリー・ヒル 2013
火山性の土壌。タンニンはソフトでスムース。1983年に植樹された自社畑の古木を使用しています。ケン・ライトのワインのなかでは最もエレガントなワインでアロマティック。2013年は全体を通して比較的温暖なヴィンテージでしたが、赤系フルーツの果実味とともに、いきいきとしたフレッシュな酸味を備えています。
Ken Wright Cellars Pinot Noir Canary Hill
Ken Wright Cellars Pinot Noir Carter 2012
ケン・ライト・セラーズ ピノ・ノワール・カーター 2012
火山性の土壌。1983年に植樹した古木を使用しています。ここはケン・ライト氏が長期間のリース契約をしている単一畑。ブラックチェリー、チョコレート、皮など黒っぽいアロマ主体です。タンニンと酸味がしっかりあるため熟成向きです。
Ken Wright Cellars Pinot Noir Carter
ご参考までにオレゴンワインボードHPより抜粋した2つのAVAの説明を添付しておきます。ケン・ライト氏はこのウィラメットヴァレー北部のAVA認証に尽力し、協会の初代会長をつとめたとのこと。彼のワインにオレゴンのテロワールによる味わいの違いがくっきりと表現されているのは当然といえば、当然ですね〜◎
Yumhill Carlton District AVA ヤムヒル・カールトン
(オレゴンワインボードHPより抜粋)
・ウィラメット・ヴァレーのサブ・アペレーション。ポートランドから南西へ56km、太平洋から64km東にあり、ヤムヒルとカールトンの町を含むエリア。標高60~300mにぶどう畑があり、ぶどうの成熟に理想的で霜害のリスクも低い。
・気候:西側の海岸山脈、北側のチェヘイラム山脈、東側のダンディー・ヒルズによって、冷たい風から守られているため、雨が少なく、穏やかな気候が品質の高いピノ・ノワールぶどうの生育に理想的な環境となっている。
・土壌:砂質やシルト質の母岩の上に、古代の海洋性堆積土壌があり、非常に水捌けが良い。
・主なブドウ品種:ピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネ
Eola-Amity Hills エオラ・アミティ・ヒルズ
(オレゴンワインボードHPより抜粋)
・ウィラメット・ヴァレー内にあるAVAで、オレゴンの州都セーラムの北西に位置する。
・気候:この地区の西側で、海岸山脈が途切れる箇所があり、夏の夕方近くから冷たい海風が吹き込むため、ブドウに引き締まった酸が形成される。
土壌:火山性玄武岩と海洋性堆積土壌。標高の低い場所は沖積土壌。比較的浅く、岩の多い土壌は非常に水はけがよく、粒が小さく凝縮度の高いブドウが生まれる。
・主なブドウ品種:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・グリ