グルナッシュのワイン


ジャンシス・ロビンソンのパープルページで、グルナッシュの時代が来た!
という記事が掲載されていました。

ぶどうにははやり廃りがあって、20年前はシャルドネとカベルネがファッショナブルだったけれど、もうそれは時代遅れ(?!)ついにグルナッシュの時代が来たんじゃないかとのこと。グルナッシュは、南仏で多く栽培されていた品種ですが、スペイン、オーストラリア、南アフリカでグルナッシュの新境地が開かれていますよー、古木を使った軽やかでエレガントなグルナッシュが私のお気に入り、という感じの記事でした。(エレガントなグルナッシュというと、ラヤス(ライヤ)が浮かびますが、そう簡単に入手できるワインじゃないですね。。

 
具体的な好きなワイナリーの中に南アフリカのワインが4つ選出されていました。

◎南アフリカのグルナッシュ

A A Badenhorst, Raaigras 2012 Swartland, South Africa

Neil Ellis 2010 Piekenierskloof, South Africa

Momento 2014 Swartland, South Africa

David Sadie 2013 Swartland, South Africa

 

◎フランスのグルナッシュ

Domaine de Montcalmès, Grenache 2011 Vin de France

◎オーストラリアのグルナッシュ

S C Pannell 2014 McLaren Vale, Australia

Thistledown, Thorny Devil 2014 Barossa Valley, Australia
Acústic, Auditori 2009 and 2011 Montsant, Spain

Dani Landi, Las Uvas de la Ira 2013 Méntrida, Spain

◎カリフォルニアのグルナッシュ

Carlisle, Rossi Ranch 2013 Sonoma Valley, California

 

 

グルナッシュ100%の南アのワインの現在在庫はないですが、シャトーヌフだとラヤス、マリー・エ・フランソワ・ジローがあります。昨年末に入荷したマリー・エ・フランソワ・ジローのグルナッシュ100%のコート・デュ・ローヌはブルゴーニュ好きな方にかなり好評でした。

生産者情報:ラヤス

生産者情報:マリー・エ・フランソワ・ジロー
グルナッシュ100%ではありませんが、凝縮感とフレッシュさのあるグルナッシュのブレンドでおすすめがこちらのマルティネルのボーム・ド・ヴニーズ。

生産者情報:マルティネル

 

 

スペインではグルナッシュはガルナッチャと呼ばれ、多産な品種でテンプラニーリョより格下のぶどうと考えられていましたし、オーストラリアでも同様で、カベルネはシラーズより下にみられていた感があり、ブレンドでは使うけど単一で造っている生産者はほとんどいませんでした。今は、スペインではグルナッシュのプロモーション組織が3つもあり、古木の畑があるマイナー産地だけでなく、リオハなどテンプラニーリョで高級ワインを造っていた産地の生産者も、グルナッシュに真剣に取り組みはじめています。オーストラリアのワイン・メーカー・オブ・ザ・イヤーのステファン・パネルも、ピノみたいに造ることができるし、グルナッシュが大好きと公言しています。
現在のワインの傾向が、力強く濃厚でアルコールの高い凝縮感のあるワインから食事とともに飲みやすいエレガントなワインに移行していること、グルナッシュは、カベルネ・ソーヴィニヨンやソーヴィニヨン・ブランと比べて病気への抵抗力が強いので、古木が世界的に多く残っていることなどが、今のグルナッシュの流行にプラスに働いているようですね。

2016年はグルナッシュ(ガルナッチャ、カンノナウ)に注目してみましょうー!

 

 

 

 

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