ジャンシス・ロビンソンのワインの本

ジャンシス・ロビンソンさんが今年の2月に初心者向けのガイド
The 24-Hour Wine Expert  (24アワー・ワイン・エキスパート)」を、出版しました。
※まだ邦訳は出ていないです。

一足お先に入手

The 24-Hour Wine Expert  (24アワー・ワイン・エキスパート)

The 24-Hour Wine Expert  (24アワー・ワイン・エキスパート)

ジャンシスさんの入門書としては1998年の『ワインの飲み方、選び方 ジャンシス・ロビンソンのワイン入門』島田精治 訳、(原文は1983年に書かれています)、『ジャンシス・ロビンソンの世界一ブリリアントなワイン講座』(上・下)1999がありましたね。

入門書を3冊も執筆するってすごいですね〜

業界で長く第一線で活躍しているからなんでしょうが、
ワイン業界は変化が早く、初心者が身近に購入できるワインが変わってしまうため、時代に合わせた新しい入門書を書いて欲しいという要望が多いんでしょうね〜

私が今までに読んだことがあるのは『ワインの飲み方、選び方 ジャンシス・ロビンソンのワイン入門』です。

 

『ワインの飲み方、選び方 ジャンシス・ロビンソンのワイン入門』

『ワインの飲み方、選び方 ジャンシス・ロビンソンのワイン入門』

この本は解説のあとに必ず実践があります。目的→理論→実験→結果→考察という考えかたになれている方にはとてもわかりやすいと思います。

10年以上前にワインに興味をもちはじめたころ読んだときは、ぶどう品種、かろうじて産地まではついていけたのですが、特定の生産者の名前がでてきたところでやや難しいなあーと感じました。今改めて読むと実践編がなかなかおもしろいです。(あと、今読むと最近は高くて入手できない一流生産者のワインが手軽に出てくるので非常にうらやましく感じます。。1980年代ってワインが安くていい時代だったんだな。。)

実際ワインを飲む実践もありますが、「鼻をつまんで食べ物を食べて私たちの味覚がいかににおいから影響をうけているか試してみよう!」とか、タンニンの感覚をつかむために、「紅茶をとろ火でにてまずそうになったところにミルクや砂糖をいれずに飲んでみよう」とかワインと食べ物の相性を確認するために、「酢、レモン汁、ヨーグルトを食べてからワインを飲んでみて味わいの変化を感じてみよう!」といった感じです。家で一人でやっていたら、家族に何か変なことはじめたなーと嫌な顔されそうな気もしますが、ジャンシスによると、「あなたを大切に思ってくれている人なら応援してくれるはず」と完全にポジティブです。

アメリカで数年前に大流行したワインの動画サイトWine Library TVで、Gary Vaynerchuk(ゲーリー・ヴェイナーチャック)もいろいろ実験をしていましたが、(例えば、天気はワインに影響を与えるか?だったかな、凍えるほど寒いところでティスティングをするとか、シリアルにどのワインが合うかなど)それに決して負けないと思います。きっとあの当時YouTubeがあれば、ジャンシスだってしてたかもしれないですね。

ジャンシスもゲーリーもワイン業界の堅苦しいしきたりやルールに正直に疑問を投げて、実際体験して、コメントしているところが人気なんだろうなーと思います。

今から33年前の本ですが、ティスティングの基本、ティスティングに対する考え方ってのはそれほど変わらないものです。ブラインド・ティスティングに興味がある人は、かなり楽しめると思います。

 

The 24-Hour Wine Expert は80ページほどの小さな薄い本です。
以前の入門書とはまた違った切り口ですが、もちろん今のワイン市場に合わせてあって実用的。
ラベルのみかたから、グラスの形など基本的なことが知りたい初心者のかたも、ずいぶん昔にワインを勉強して或る程度わかっているかたの両方が楽しめる本かなーと思います。

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How Much Sholud I pay?のページでは、

Under-priced wines 安い価格で売られているワインとOver-priced wines 高い価格で売られているワインが掲載されています。

Under-priced winesのなかには、ボルドーの有名ではないプティ・シャトー、ラングドック・ルーション、コート・デュ・ローヌ南アの白などが列挙されており、南アの白は例としてアディ・バーデンホーストと、シャモニックスの2つのワイナリーが記載されていました。

邦訳が出るのが楽しみですねー♫

お店に来店してくれたので、本にサインも頂きました。
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