ドノヴァン・ラール&ピーター・アラン・フィンレイソン来日 Donovan Rall & Peter Allan Finlayson #japantour
2015年10月4日に南アフリカのニューウェーヴ、「ドノヴァン・ラール&ピーター・アラン・フィンレイソン」が来店。試飲販売会&セミナーを開催されました。
本日は、当日参加できなかった方のために、ワインのコメントと彼らによる簡単な説明を掲載します。
すでに売り切れてしまったワインもありますが、まだご購入できるものもあります!
ぜひお問い合わせ下さい!!
現地はもちろん、イギリス、アメリカ市場でも滅多に見かけることのできない希少アイテムです。
なんでそんなに貴重なものを、まだ南アフリカワインの市場が小さい日本にわけてくれるかというと、
まず第一に、ラフィネさんが何度も現地に来てくれて、試飲を繰り返した上で、輸出してほしいと言ってくれたから。(あと来たタイミングがよかったそうです。国内で数年販売してこれから海外にと思っていたときにちょうど訪れてくれたからとのこと)
第二に、自分たちのワインは、食事とともに楽しんでもらいたい。そうなるとパワフルでビッグなワインではないので自然に合わせる料理も日本料理のような繊細なものがいいと思うから、だそうです。
今回は、前半も後半もかなり活発に質疑応答があったので、そちらもこの後まとめます!
インポーター資料にも、彼らのHPにもないここだけ情報(スポーツ何やってたの?とかなんでステレンボッシュ大学の醸造学科途中でやめちゃったの?とかそういうプライベート含めて)満載です。
お楽しみに〜
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Crystallum クリスタレム
2014 The Agnes Chardonnay 3800円(税抜)
ピーター・アランより:
ヘメルアンアーデの4つの異なる畑のブレンド。ヴィンテージを表現しているワインです。2014年はとても涼しかったので例年よりエレガントになりました。
コメント:
熟した洋梨、パッションフルーツなど黄色い果実味主体。カリフォルニアワインの明るさと冷涼感の両方を感じるシャルドネ。(標高や斜面の異なる4つの畑をブレンドしていること由来と思われる)きめ細かなテクスチャー。酸は他のワインと比較すると中程度だが2013年と比較すると高め。
2014 Clay Shales Chardonnay 5500円(税抜)
ピーター・アランより:
海からの涼しい風がある標高300メートルの単一畑。新樽を20%使用。水はけのよい頁岩が表土にあり粘土が下層にある土壌はミネラルと酸をもたらす。頁岩は、石灰とは違うけれど同じような影響を与えることができると思う。
コメント:
洋梨、バタースコッチ+しっかりとしたミネラルとナチュラルな酸。細身なのに余韻が長く、熟成が期待できる味わい。
2014 Peter Max Pinot Noir 3800円(税抜)
4つの異なる畑のブレンド。ヴィンテージを表現するワイン。ワイン名は、ピータさんとマックスさんという畑の持ち主の名前に由来しています。2014年は涼しい年でした。この間ラフィネさんに長野に連れて行ってもらって松茸のすき焼きを食べたんだけどそれにパーフェクトマッチでした。
コメント:
涼しい年だったため2013年と比較するとエレガント。4つの異なる畑をブレンドしているためか、甘みのある赤い果実と、凝縮感のある黒い果実、スパイスの風味。オークの風味もある。味わいと香りの要素は多くコストパフォーマンスが高い。松茸のすきやきに合いそうだなー。旨味と土っぽさ、甘みのあるフルーツとちょっとスパイス。
2013 Cuvée Cinema Pinot Noir 5000円(税抜)
ピーターアランより:
2008年がファーストヴィンテージの単一畑。粘土と頁岩の土壌。最もクラシックなブルゴーニュスタイルのワイン。
コメント:
果実とともに土っぽさ、獣っぽさなど色気を伴う。香りと味わいに高級感がありそろそろ飲み頃がはじまっている感じ!(完売しました。もう在庫ありません)
2013 Cuvée Mabalel Pinot Noir 6000円(税抜)
ピーターアランより:
最も標高の高い700メートルに位置する粘土と頁岩の畑。最も遅い3月に収穫。100%除梗。
コメント:
冷涼さを感じる赤い果実感主体なチャーミングな味わい。酸味もしっかり。全体的に繊細でピュアな印象ながら味わいに複雑性がある。エレガント系なピノが好きな方に。
2012 Cuvée Paradisum 6000円(税抜)
ピーター・アランより:
スワートランドのシラー50%とムールヴェードル25%、ウォーカーベイのグルナッシュ25%。地中海ブレンドのワインですが、パワフルではなくエレガントなワインを造りたいと思っています。二酸化硫黄は10mg/l と極僅かな量しか使っていません。少なくしようと思ったわけではなく、ぶどうがよかったので結果的に使わずにすみました。
コメント:
シラー、ムールヴェードル、グルナッシュのブレンドとしてはスーパーエレガント。スムースでタンニンもソフトで飲み疲れしない。アルコールは14%と表記されているのだが、全く重たくなく冷涼感すら感じる。
Rall Wine ラール・ワイン
2014 Rall White 4500円(税抜)
ラールより:
ワインは品種、畑ごと別々に仕込んでブレンドします。ブレンドの割合は、試飲を繰り返してバランスを考えながら決めます。スワートランドは暑いので白ワインを造るにはクリエティヴに考えないといけないです。花崗岩土壌のシュナン・ブランはミネラリティーを、ヴェルデーリョは酸味を、シャルドネはテクスチャーを、ヴィオニエはフローラルなアロマを与えます。日本でいろいろな場所で和食を食べたけど、このワインはとても日本料理に合うと思いました。
コメント:
はちみつ、黄色いリンゴ、洋梨、中心になめらかなテクスチャーがありフレッシュな酸の余韻が続く。(2013より余韻が長いような)品種を超えてエレガントでバランスのよい白ワイン。
2013 Rall Red 4500円(税抜)
ラールより;
スワートランドは暑く乾燥しています。樹齢の古い古木なので灌漑はしていません。収量は非常に低く大体30hl/haです。シスト土壌のシラーと花崗岩土壌のグルナッシュのブレンドです。
コメント:
凝縮感とミネラル。まだ固く閉じ気味な印象。ブラックフルーツとレッドフルーツ、スパイスとハーブの印象。余韻にフレッシュな酸味。バランスのよいローヌブレンド。
Vuurberg ヒュールバーグ
2013 White 3500円(税抜)
ラールより:
ステレンボッシュのシュナン・ブランを主体に品種と区画にわけて(だいたい20種類別々に仕込んでいる、ぼくはちょっとクレイジーだからw)醸造して後でブレンド。ヒュールベルグはモダンなスタイルで、新樽を少し使って熟成させています。
コメント:
フローラルで華やかなアロマとバタースコッチはレモンクリーム、はちみつのアロマ。リッチなボリューム感となめらかなテクスチャーが広がる。ラールホワイトよりパワフル。
2011 Reserve Red 3500円(税抜)
ラールより:
ステレンボッシュではボルドー品種に適した気候だから、みんなマルゴーとかラトゥールの真似をしてカベルネメインでメルローとフランをブレンドするけど、自分が持っている畑(※ここは委託醸造の自社畑)を観察していたら、プティヴェルドがとてもすばらしかったので、50%以上ブレンドしました。そのほうが全体のバランスがいいと思ったからです。このブレンドは普通じゃないけど、自分はコピーワインは造りたくないし、品種ごとに仕込んだワインを試飲しながらブレンドした結果がこうなっただけ。あと、ちょっとだけステレンボッシュのシラーがブレンドされています。
試飲コメント:
ブルーベリー、ブラックベリーなど紫から黒っぽい色の果実味主体。ボルドーブレンドにありがちな青さはなく、よく熟して凝縮した果実と豊富なタンニン。樽の風味も少し感じられます。もっさりとした重さはなく、フレッシュな酸味が余韻に残ります。
Clouds Estate Wines クラウズ・エステート・ワインズ
2014 Clouds Pinot Noir 3800円(税抜)
ラールより:
もう一件委託醸造しているステレンボッシュのワイナリーのワインです。ステレンボッシュでいいピノは育たないのでぶどうは、ヘルマナスから購入しています。通常より少し早めに収穫したぶどうを使い、アルコールもやや低めに仕上げています。
コメント:
フレッシュなベリーやチェリーのアロマ。いきいきとした果実味とナチュラルな酸味を伴うチャーミングな印象のピノ。一見軽めに感じるが、余韻に酸と果実味がバランスよく続くのは見事。抜栓2日目もバランスを崩してなかった。
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(高橋さんが小さく見えますが気のせいです)
(皆さん各自生産者を捕まえて、質問)
(レギュラーボトルが小さく見えますね)
(やっぱ大きかったなー)