フランスのロゼワインの売り上げはワイン全体売り上げの30%超え!?
ちょっと前ですが、
2015年の11月30日のワインポートフォリオの記事で、フランスのロゼワインのセールスが急激に伸びているとありました。
数年前、いやもっと前からフランスでは日常的にロゼが飲まれている、とは言われてはいるのですが、シャンパーニュを含まずに、フランス全体のワインの売り上げの30%を超えているとのこと。(International Organization of Vine and Wine (OIV) とフィガロ紙の発表。ちなみに2002年の割合は16%)
高級ロゼシャンパーニュはあっても、高級ロゼワインはそうは多くないので、売り上げ30%ということは、相当な量が消費されているということですね。(ANYWAY GRAPESは冬でもわりとロゼが動くお店ですがそこまではないです。さすがに。。。)
フランスでは、昨年760万ヘクトリットルのロゼを生産でもちろん世界一位。ボトルにすると10億本以上だそうです。次いで多い国はスペインで550万ヘクトリットル、アメリカが350万ヘクトリットル、イタリアが250万ヘクトリットルとなっています。世界のロゼワインは、この4つの国で80%を生産しています。
2015年はイタリアのほうがフランスよりワインの生産量は多かったので、フランスのロゼの生産量は量と割合どちらも多いということですね。
J
ボルドーやローヌの著名なシャトーが造るロゼワインは、天候不良でぶどうの色づきがいまひとつだったときに、赤ワインを濃くするために、マセレーション(かもし期間)の初期に果汁をタンクから抜いてロゼにするということを行なっていました。
最近は、そういった赤ワインの副産物としてのロゼではなく、ロゼワイン用にぶどうを収穫しているので、酸味のきれいなフレッシュなロゼが多くなっています。
春の食材にはロゼワインがよく合います。
ロゼは、料理に合わせやすいと日常ワインを扱っていると感じます。
まだまだ寒くホットワインがとてもおいしいですが(笑)
春をイメージして
プロヴァンス、ロワールの定番のロゼから、
イタリアのロゼなどの仕入れをはじめています。
そういえば昨年某所で食べたタケノコのソテーとカベルネフランのロゼよかったです。
そろそろ南のほうからタケノコも出ますよね!
生産者情報:Domaine Pierre Jacques Druet
カシーやベレなどのプロヴァンスンのロゼには魚介を使った鍋物が定番。
昨年Mitsu-Getsuでは開催したブイヤーベースフェアではプロヴァンス地方のワインが大活躍でした。
生産者情報 Domaine du Bagnol
さて、イタリアのロゼワインでおすすめは、シチリアとカンパーニャのロゼ。
一番左
Paolo Cali パオロ・カーリ
I.G.T. Terre Siciliane OSA! I.G.T.テッレ・シチリアーネ・オーサ !
品種:フラッパート55%+ネロ・ダーヴォラ45%
白ワイン造りの方法にならって造ったロゼ。酸味のきれいなフラッパートとネロ・ダーヴォラの果実味のバランスがよく、新感覚のロゼワインです。魚介類を使った鍋物など魚料理に合わせやすいワインです。
左から二番目
ルイージ・マッフィーニ(Luigi Maffini)
DENAZZANO Paestum IGT Rosato デナッツァーノ・パエストゥム・ロザート
品種:アリアニコ100%
赤ワインのようにかもしたロゼ。色調も赤色の強い鮮やかな色合いです。ボルドーのクレレのような赤い果実のフルーティさがあります。ぶどうの皮からのタンニンや風味があるので、生ハムや豚肉などの肉料理におすすめです。
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さて、フランスでは大流行のロゼが、イタリアではそれほどでもない理由が気になりますね。
フランスにはタヴェル、アンジュー、プロヴァンスなどロゼワインの産地が確立しているから、ということもあるかもしれません。
イタリアのロゼも味わい、価格ともにフランスに引けを取るようなことは全くないですし、「女性に人気」「おいしくなった」「夏暑いから」でしたらイタリアもスペインも同じような。。。
もし、事情にお詳しい方がいらしたら、ぜひお知らせ下さいませ。