フランス旅行その2サヴォワ編

昨日に引き続き、フランス訪問記。

 

今日はサヴォワ編です。

 

21日にCDGに到着してTGVで即リヨンin。懐かしのリヨンを堪能する間もなく友人と合流し、いざサヴォワへ。車に乗るや否や車内ピクニックしようぜといきなり車内でワイン。自分の父親に運転させておいてワインを飲み始める我が友人。失礼な奴です。類は友を呼ぶって本当ですね。

ちなみにワインはファブリス・ガニエのロゼ!懐かしい。Monoprixに売っていたそうです。侮れないなMonoprix。

 

そんなこともありつつ、お目当てのドメーヌに到着。

サヴォワ、フレトリーヴ村の一番山奥まで来ました。標高高い・・・。

 

昨日もお伝えしたように訪問先はこちら。

 

Domaine Prieuré Saint Christophe

 

当時客だった4年前に今のオーナーに勧められて飲んだ時、サヴォワにこんなワインがあるのかと驚愕を受けて以来ずっと訪問したかったドメーヌです。

間違いなくサヴォワ地方トップの造り手ですが残念ながら既に引退。

オーナーが長期熟成に向いたポテンシャルを持っているから買っておけと言われて昔購入したワインは何本か寝かせていますが、どうしても古いものを早く経験しておきたかった為、貴重な機会となりました。

 

当主のミシェル・グリザール氏が少しの間不在との事で奥さんの案内で家庭農園を見学。

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美味しそうなキウイ。

というかフランスにキウイってあるんですね。初めて知りました。

 

無花果もなっていましたがこちらも頂きました。

日本のものと同じ味。美味しかったです。

食べるのに夢中で写真を取り忘れました。

 

後は畑を見学。

凄い斜面!!!良いブドウが出来る訳です。

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ブドウはかなり健全。あれなんか2016って大変だったって聞いているけどサヴォワは関係なかったのかな。ブドウ食べていいよって言われたのでしっかり頂きましたが、抜群に美味しかったです。

 

そんなこんなしているうちにグリザール氏が到着。

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優しそうな人です。

 

熟成させたワインを惜しげも無く試飲させてくれました。

1本目

1997 Rousette de Savoie

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オーナーが1983のこの白を飲んで衝撃を受けたそうで、訪問するなら絶対に飲ませてもらえと言っていた白。10年程ヴィンテージに開きがありますが、この白凄い!!!バタール・モンラッシェですよ。

なに、これ。1本目から感動しまくりでした。欲しいけど生産量が少なく白自体もう殆ど残っていないとのこと。残念過ぎます。

 

2本目はこちら。

1986 Vin de Savoie Mondouse

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オーナーが取っておけと言っていた意味が分かりました。この人のモンドゥーズは恐ろしく長熟です。

ヴァン・ド・サヴォワって。いやいやグラン・ヴァンですよ、このワイン。やっぱり偉大なワインが熟成すると品種とか格付けとかAOPとかどうでもよくなってきますね。これケースで下さい。(勿論有りませんでした。)

 

この他にも1990のドゥミ、2002のトラディションのマグナムなどなど計12種類もテイスティングさせて頂きました。

 

どのヴィンテージ、キュヴェもレベルが高かったですが特に面白かったのは

 

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1983年にアルテスの貴腐ブドウで造られた甘口ワイン。

いやー美味しかった。ほんと。

実はどのワインもテイスティング・コメントを書いているのですが、テイスティング・コメントではこの感動は伝わりそうにないので書くのはやめました。語彙力誰か下さい。

 

あとグリザール氏がにこにこしながら出して来た2本。

なんだか分かる?って言われて出されたのがこちら。

 

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一口飲んで、何やってるんだ、この人は(笑)という感想。

というのも、こちらソレラシステムを用いて造られたアルテス。

1991年〜20年間ワインを足して2011年に瓶詰め。生産量190本という超希少品。

 

最後の1本はようやく後継者が現れたと嬉しそうに出してくれたワイン。

ドメーヌ・プリウレ・サン・クリストフの名前と畑を売却してプリウレ・サン・クリストフとして生産してもらっているとの事。

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なんか、飲んだ事有るなー、この白ワイン。なんだっけなー。こんな感じで造る生産者いたよなと

裏ラベルを見てみるとDomaine Giachinoの名前が。まさかのジャッキーノ(笑)

失礼ながらも、良い生産者だし美味しいワインだと思うけど、これはジャッキーノの親しみやすいスタイルでプリウレ・サン・クリストフの偉大なワインではないと伝えると、初めてだから彼に任せたけど2、3年の間に彼と一緒にもとのスタイルを取り戻すよ。と言ってくれたので今後に期待しておきます。これはこれで素直に今飲んで美味しいワインですが。

というか今更ながらにジャッキーノに畑売ったんだったら自分が食べたブドウってジャッキーノのじゃ?食べて良いよ。ってよくないでしょ!

 

この後はサヴォワ地方の伝統的な泡を飲むお酒シェーヴルも頂きました。

感覚的にはスパークリングワインをちょっとだけ注いで泡が消える前に飲む感じです。

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シェーヴルの説明をするグリザール氏。注がれてすぐ飲むのでシェーヴルの写真は撮れませんでした・・・。

 

当日初日から飲み過ぎているような気がしますが旅行のテンションからかなぜか就寝まで素面。

あ、勿論テイスティングの時に吐き出したりはしません。勿体ないので(笑)

 

結局訪問したのは15時頃だったのにお暇したのは20時30分過ぎ。

帰り際、お土産に試飲で空けた2002のマグナムと白の97、2003年のモンドゥーズを頂きました。

優しすぎる。

グリザール氏及び奥様、本当に貴重な機会をありがとうございました。

何事にも代え難い経験でした!

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試飲したワインたち。

 

 

お店のスタッフへのお土産としてマール1本とソレラで造られたアルテス1本を購入し、帰宅。

23時頃にリヨンに到着し、友達の家族にお土産を配った後、グリザール氏から貰ったワインを友人とのんびり楽しんで2時頃に就寝。

次の日は6時起きでドメーヌ3件訪問予定。

さい先よいスタートを切りました。(酒量を除く)

 

次はコンドリュー、コルナスです!

 

Domaine Prieuré Saint Christopheのワインはこちら

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