フランス旅行その7ブルゴーニュ、マーク・ハイスマ編

さてようやくフランス訪問記です。さすがにこれ以上放置すると申し訳なくなってきます。

 

と言う訳で最後はこの人

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Mark Haisma

 

経歴は以前お話ししましたね。

訪問の経緯ですが個人的にメーリングリストで購入(友人経由で日本まで配送)しており、そういえばいつか会って話そうみたいなこと言われていたのを思い出し急遽訪問することに。訪問2日前に連絡取ったのにも関わらず承諾してくれました。自らのドメーヌは現在ヴージョの東に建築中との事で今回は間借りしているピエール・ネイジョンのドメーヌへ訪問。

来る事は無いと思っていたのに5年振り3度目のジュヴレ。思えばジュヴレばかり来ているような。

好きな生産者がジュヴレに固まっているためしょうがない。

 

本当はジェーン・エアーの後に訪問する予定でしたがジェーンの収穫が入った影響で先の訪問になりました。快く時間変更してくれました。本当にナイス・ガイです。

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(ドメーヌ・ピエール・ネイジョン内部)

 

まずはドメーヌを案内してくれましたが、あなたこれ人のドメーヌですよ。って心の中でずっと思っていました。すみません。

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選果台でかい。そしてクラシック。笑

14年はこのテーブルに20人くらい並んで選果したそうですが15年はあまりにも出来が良かったので6人程だったそうです。

15年は偉大って言われているけどちゃんと選果していますね。良かった。

偉大だからって選果手を抜くと大変な事になるのがワインです。むしろ天候が厳しくとも選果をしっかり行っている生産者は何年だろうが美味しいです。

 

 

さて見学もそこそこに試飲。

 

樽で熟成中の15年ヴィンテージを。次のメーリング・リストで購入するもの絞るので真剣にやらねば。

といいつつテイスティング・コメント書いた紙をフランスに忘れてきたのでもうぐだぐだです。

と言う訳で覚えている限りのざっとした感想のみ。

 

それに加えていつものごとく写真がないです。もはや恒例。

 

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2015 Bourgogne Aligoté

 

透明感溢れるアリゴテ。これは美味しかった。ちょっと驚き。全般的にブルゴーニュのアリゴテって良くなってきていると思いますがこれも時代の流れですかね。もう完成しているのになんで瓶詰めしないのと尋ねると酒石酸が落ち着くまで待っているとの事。昔完成したと思って瓶詰めしたら酒石酸が沢山出てクレーム来たそうです。笑

 

2015 Saint Romain “Le Jarron”

 

あれ、この人白凄い上手。ピュアで緻密。サン・ロマンってこんなに美味しい畑だったかな。ちなみに還元しているシャルドネが嫌いらしくて還元は絶対しないように造っているそうです。

本当はもっと色々言っていましたが、あまり公言して良い内容ではないので知りたい方はこっそり店舗まで聞きにきてください。

 

 

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(多分ジュヴレの写真だと思います。グラスはピエール・ネイジョンのもの)

 

2015 Gevrey-Chambertin

 

まだ熟成途中のジュヴレ。Croix des ChampsとJusticeの区画を使用。それぞれのフィネスと力強さをうまくブレンドしているそうな。どちらがフィネスでどちらが力強いかはテイスティング・ノートがない為忘却。

黒系果実、オレンジピール、スパイス、バーボンのようなアロマ。滑らかな質感でフォーカスされた味わい。酸は穏やかなフルボディのピノ。っていうおぼろげな印象です。バーボン香は強弱ありますが他のキュヴェでも確認されています。

 

2015 Nuits-Saint-Georges La Charmotte

 

こちらも熟成途中で、ジュヴレよりまだ表印象です。黒、赤混じる果実にニュイ・サン・ジョルジュらしい土っぽさ。非常に洗練されていました。

 

2015 Pommard 1er Cru Clos les Arvelets

 

赤果実、大地のアロマに下草を思わせる仄かなニュアンスと黒果実のタッチ。ポマールらしい筋肉質なワインかと思いきやテクスチャーはソフトで繊細かつ女性的なワイン。近づきやすく熟成途中でも美味しかったです。

 

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(多分モレ・サン・ドニの写真。)

2015 Morey-Saint-Denis 1er Cru les Chaffots

 

果実味は豊かながらもミネラリーでストラクチャーのある味わい。うまい、好みっていうことしか覚えてないです。

最近自分がモレが好きなのかジュヴレが好きなのか分からなくなってきました。

 

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(確かボンヌ・マールの写真)

2015 Bonnes Mares

 

これだけ還元中でした。スワリングで飛びましたがアロマは上がってこず。スケール、余韻は他のワインとは別格でした。流石のグラン・クリュ。

 

樽から試飲が終わって、まだ時間ある?って聞かれたのであるよと答えると2014年ヴィンテージのコルナスを空けてくれました。

マーク・ハイスマはブルゴーニュだけでなく、ヴァンサン・パリを間借りしてコルナスも造っています。最近ではサン・ペレも手に入れたみたいです。

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(これはコルナスの写真です!!)

2014 Cornas Les Combe

 

ブドウはヴァンサン・パリのもの?って尋ねると違うとの事。場所は貸してくれたけどブドウはくれなかったそうです。笑

サン・ペレとの境にあるレ・コンブの区画を使用。

赤系果実が主体で仄かな黒系果実の要素に胡椒のニュアンス。フレッシュなコルナスで非常にピュア。若いうちから楽しめますが多分熟成ポテンシャルは5〜10年くらい。

やはり2014年の北ローヌは早飲みなイメージ。でも今非常に美味しいです。

 

試飲した感想として全般的にテロワールの表現が非常に優れています。マーク・ハイスマのポートフォリオを知っていれば、白はちょっと勉強不足で出来ませんでしたが赤ワインは香りの時点で結構明確に判断できると思います。

 

 

最後に2011年のジュヴレを1本と2014コルナス2本を購入し、お土産に試飲で使ったコルナス14の残りをゲット。やったー。また飲まなきゃ行けないワインが増えたー。

本当に良い人かつ面白い人でした。

今度は新しいドメーヌが出来たら見学に行くと約束して次のアポを取ったジェーン(以前先にブログで取り上げました。)の元へ。

 

2016年ヴィンテージはマーク・ハイスマによると8月〜9月に恵まれたおかげで収穫は一度で済んだそうです。ブドウを見ても選果すれば問題なく出来そうですね、収量は落ちそうですが。

勉強になりました。ありがとうございましたー。

 

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